少年少女類別民話と伝説 日本のゆうれい話

二反長半

偕成社（1981/04発売）

• サイズ A5判／ページ数 210p
• 商品コード 9784035121503
• NDC分類 K388
• Cコード C8339

感想・レビュー

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[円盤人]

＜少年少女類別民話と伝説＞は全34巻。日本と世界とでカテゴリ別の昔話を各巻に収録している。本書の他に、おばけ話、こわい話、恐ろしい話など姉妹編（？）も。高岡弘幸『幽霊 近世都市が生み出した化物』（吉川弘文館）によると、都市文化が発達するにつれ、死者は鬼から身近な幽霊に切り替わっていく。こわい話は鬼の登場が多かったが、今作は牡丹燈籠、番町皿屋敷、四谷怪談など近世・近代の傑作を揃える。異彩を放つのはアイヌの「なみだから咲いた花」で、男は恋人の霊に連れて行かれず、悲しい逢瀬を重ね続けるところが従来作っぽくない。

2018/08/02