出版社内容情報
三木卓[ミキタク]
著・文・その他
及川賢治[オイカワケンジ]
イラスト
内容説明
学校のかえりに、へんな犬にであいました。どうの長い、白と茶のぶちの犬です。ぼくを見ると、みじかいしっぽをふりました。かわいいやつです。いい犬だなあ。でも、ぼくは、まっ白い犬がすきなんだ。それなら、かってやるんだけど。そう思ったとたん、なんと…!対象、小学校中学年から。
著者等紹介
三木卓[ミキタク]
1935年東京生まれ。小学校2年までの6年間を旧満州大連で過ごす。早稲田大学卒業。詩人としてH氏賞、高見順賞、小説家として芥川賞、谷崎潤一郎賞、読売文学賞、伊藤整文学賞など受賞多数。子どもの本の作品に『ぽたぽた』(野間児童文芸賞)、『イヌのヒロシ』(路傍の石文学賞)、『ばけたらふうせん』『おおやさんはねこ』などがあり、アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズや『ふくろうくん』など絵本の翻訳も数多く手がけている
及川賢治[オイカワケンジ]
1975年千葉県生まれ。多摩美術大学卒業。90年代半ばから100%ORANGEとして活動を開始。イラスト、絵本、漫画など幅広い分野で活躍している。『よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』で日本絵本賞大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんわか・かめ
12
1972年あかね書房版の改訂版。絵は佐野洋子さんから及川賢治さんへ。今の子たちが読んでも違和感ないくらいには修正されていた。犬の台詞は本来の性格を損なわないように、少し硬い言い回しのままだったので安心した。(「よその犬なんかとなれなれしくしないでいただきたい」) 姿を自在に変えられる不思議な犬。お月さまに憧れるあまり、最終的にはお月さまになりたいと言う。犬と少年のやり取りに愛が見え隠れするのがたまらなく良い。まるで星の王子さまと薔薇の花のような。ちょっと違うか(笑)〈2022/偕成社〉2023/12/23
昼夜
12
なるって強く思えば月にもなれちゃう不思議な犬を見てると誰に何を言われても夢に向かってブレずに頑固に貫き通す意志が自分にはなかったなぁとしんみりしました。色んな淡い夢があったけど全部憧れで本気じゃなかった。夢に向かって努力する方法もどこかで教えてくれたらよかったのにな。2022/10/15
spatz
10
この、へんな犬とぼく、のお話が世に出たのは、1972年のことだという。 50年前になる。小さい頃に読んだだろうか、覚えていなかった。書名で検索してみると、佐野洋子さんの表紙が見つかる。 50年を経ての復刻。 #NetGalleyJP2022/09/01
遠い日
5
犬とぼくとのぎくしゃくしたやりとりは、結果ふたりを切磋琢磨するものとなったのではないかな?そのまんまの犬でそばにいてほしいぼくと、お月さまになりたい犬との乖離は埋まらないように見えて、一度はぼくから旅立っていった犬も、本当のところぼくが好きで仕方なかったんだね。ひたすら行かせるまいとがんばるぼくの気持ちを振り切って、一度は自分の思うようにしてみた犬。行間が深い。いろんな葛藤を乗り越えて、ふたりはお互いを得たんだねぇ。#お月さまになりたい#NetGalleyJP2022/09/12
だけど松本
1
へんないぬー2024/02/05
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