出版社内容情報
戦争が続いて村じゅうの男たちが遠い戦場へ行った。気がついてみると、あれほどいた、からすの群れがいなくなっていた。 小学校中学年から一般むき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
93
図書館の検索システムを使いたがる娘に「何の本を探したい?」と聞いたら「カラス!」と応えたので、その日に貸出し可能な絵本を探したらヒット。はからずも戦争絵本。村の若者がみんな戦争に行ってしまったあと、たくさんいた村のカラスが姿を消した。噂では、海を越えておとむらいに行ったのだという。海を越えて飛ぶうち、カラスの姿が黒い法衣をまとったお坊さんに。一つ一つのお墓にお経をあげるカラスのお坊さんたち。戦争が終わって、カラスはまた村に戻って来た。最後の「からすよ二度と海をこえるな」に、作者の強い想いがにじむ。良作。2016/02/26
どあら
31
図書館で借りて読了。黒い袈裟を着たお坊さんの数だけ遺体があるのは辛いけど、それが戦争なんだね…。2021/01/12
へいっち(ت)♪
22
むかし戦争で村の男たちは戦場へ。するといつの間にか村にたくさんいたカラスの姿も見えなくなってしまう。カラスは海を越え、ぼうさまになり戦死した人々の供養を…。ラストの「カラスよ二度と海をこえるな」が胸にしみる。2014/08/09
杏子
18
何の前触れもなしに、3年生に読んでしまった。ちょっと静かになってしまって、朝からこれはなかったかな?と失敗感ありありだったが、内容的にはとてもいい絵本だと思う。2017/05/10
ochatomo
14
戦地で亡くなった村の男たちを烏が弔いに出かけたという現代民話 絵は司修さん 元本1978年 大型判に改訂1983刊2019/03/26
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