内容説明
宇宙で一番美しい娘「宇美」、一番カッコイイ男「宇一」と親に名付けてもらった姉と弟。だが、母は貧困と父の暴力に耐えかねて家を去り、父は出稼ぎに出たまま戻らない。幼いふたりはまるで荷物のように親戚をたらい回しにされ、やがて見知らぬ町の、ワケありの住人たちが暮らす長屋にたどり着く―。現代の韓国社会を舞台に、両親に置き去りにされた子供の心の叫びを、宇美の容赦ない目を通して描く。2003年ドイツの文学賞“リベラトゥル賞”受賞。韓国で初めての海外の文学賞受賞作品。独・仏・英・露語など10カ国語に翻訳。
著者等紹介
オジョンヒ[オジョンヒ]
呉貞姫。1947年ソウル生まれ。大学在学中に短編「玩具店の女」が中央日報紙の「新春文芸」に入選し文壇デビュー。79年「夜のゲーム」で李箱文学賞、82年「銅鏡」で東仁文学賞と、韓国の二大文学賞を受賞。長編小説『鳥』で2003年ドイツのリベラトゥル賞受賞。韓国人作家として初めて海外の文学賞を受賞する。『鳥』は独・仏・英語など10カ国語に翻訳されている。現在、東仁文学賞の審査委員
文茶影[ムンチャカゲ]
1958年大阪市生まれ。31歳の時に渡韓、延世大学韓国語学堂で韓国語を学ぶ。日本語教師を務めながら40歳から晩学、東国大学文芸創作科卒業。その後韓国文学翻訳院で翻訳を学ぶ。現在、ソウルで日本語を教えながら翻訳者として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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