出版社内容情報
泣いている子どもをだきしめるお母さんのハグ。お見舞いにきた妹が入院しているお兄ちゃんをハグ。おばあさんは60年ぶりにあった友だちとハグ……。
ハグってふしぎ。ぎゅうっとつつまれると、あたたかい色がふわっとながれこんでくる。
世界じゅうの人が、どこかでだれかと、なかよくなりたくて、まざりあいたくて、ハグをして。だきしめあうたび、世界じゅうで花がさいて、色がうたう。
ハグをすると、だれもえらくないとわかる。ハグをすると、だれもがりっぱで、うつくしいとわかる。
ハグをしよう。こころとこころに虹をかけよう。
【目次】
内容説明
まいにち、せかいじゅうのひとがどこかでだれかとなかよくなりたくてハグをして、だきしめあうたび、花がさく。せかいじゅうで、あたたかい色がうたう―。ことばよりもたいせつなもの。だきしめあうたび、いとしい色が花になってうたう。―ハグって、ふしぎ!
著者等紹介
おーなり由子[オーナリユウコ]
大阪生まれ。『ゆきのこえ』(はたこうしろう 絵)で講談社絵本賞と日本絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
122
夏から秋、秋から冬へ、肌寒くなればなるほど恋しくなる温もり。親愛を確認し合うためのハグ。言葉を交わさなくても伝わってくる気持ち。ハグだから伝えられる想い。いってきます、ただいま、穏やかな日々が続くこと、訪れることを願っている。この絵本は幸福を運んでくれる。数多の出会いからハグが生まれて、その溶け合う心の色がとても尊く描かれている。哀しいときも、少し寂しいときも、おかあさんがぎゅっとしてくれる。久しぶりの再会に寄り添っている人もいる。世界中に花が咲いて、心と心がつながりあって、みんなで幸せになれたらいいな。2025/11/16
anne@灯れ松明の火
4
おーなりさんの新作「ハグのうた」をワクワクしながら読んだ。初めは親子のハグで。ある意味、想定内で、優しい絵と言葉にほっこり。けれど、ページが進むと、さまざまなハグが出てきて……。切なく、苦しくなる場面でのハグもあった。でも、ハグがそれを乗り越えさせてくれるよう。ラストは、もう一度親子のハグ……。原点なのかなあ。多くの人に読んでほしい一冊! #NetGalleyJP2025/11/24
遠い日
2
なんてすてきな、なんてまっすぐで美しいことばたち。 ハグの魔法がどのページにも描かれて、心の底から安心していくわたしがいました。 ハグすることで伝わる気持ち。ハグすることでつながる今という時間。 あたながいてくれて嬉しいよ‼︎という本当の、気持ち。 悲しみと苦しみをわたしに分けてよ‼︎という合図。 読みながら、今、この本にわたしはハグされているのだなと感じました。 読めてよかった。ありがとう‼︎2025/11/19




