出版社内容情報
ちょっとすねたてんとう虫が自分の力を誇示しようと、自分より大きい相手にもけんかをふっかけると?。大型版となり、迫力を増してますます楽しめます。 4才から
内容説明
小さなてんとうむしは、自分に自信がありません。だから、いつも威張ってしまい、相手にけんかを売り込みます。自分の存在がもっと大きく見えるようにと。そんなごきげんななめのてんとうむしの一日が、時間の経過とともに出会うさまざまな動物の大きさによって、ページの大きさも階段状に変化していく工夫で表現されています。カールの大胆な画面構成とユーモアにあふれた文章の絵本が、さらに魅力いっぱいの改訂大型版として生まれかわりました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
383
絵も文もエリック・カール。表紙のてんとうむしの不敵な面構えと表情がいい。この擬人化とデフォルメは、もう最高。造本も工夫が凝らされている。6時のはち、7時のくわがた、8時のかまきり、9時のすずめ、10時のざりがに、11時のスカンク(この愛敬)、12時のへび、午後1時のハイエナ(この情けないような顔と姿態)、2時のゴリラ(うまいなあ)、3時のさい(これもすごいなあ)、4時のぞう、そして5時のくじら!もうワクワクしっぱなしである。ゆうがた6時のシーンがまたいい。ほんとうに美しく、そしてひそかにリアルな絵本。2023/08/14
Kawai Hideki
86
ごきげんななめで、出会う相手に片っ端から喧嘩をふっかけつつ、自信がなくて「お前じゃ俺の相手には大きさが足りない」と勝負をおあずけにするテントウムシの物語。最初は同じテントウムシが相手だったが、どんどん相手の動物が大きくなってくる。が、毎度「大きさが足りない」で、どんどん引っ込みがつかなくなる。とうとう、世界最大の動物が出て来て、ピシャリ。これは手厳しい。なかなか鋭い風刺の利いた絵本だと思う。2015/10/10
annzuhime
42
図書館本。ごきげんななめのテントウムシが、喧嘩相手を探すお話し。相手が小さすぎるとどんどん大きい相手を探す。でも結局逃げてるねーと6歳の次女が苦笑いする展開。繰り返しがちょっと多いね。4歳の三女もちゃんと最後まで聞いていたけど、読んでるわたしがちょっと飽きたなぁ。でも相変わらず絵は素晴らしいです。2023/02/04
チヒロール
39
エリック カールのカラフルな色使いと、ユニークな作風が大好き。はらぺこあおむしのように、次のページへの期待が膨らみます。 ゴリラや、ヘビ、スカンクなど、自分より大きい相手に強気に挑むてんとうむしにハラハラ。最後、クジラのらしっぽにブーンと飛ばされる所はホームラン!て感じかしら。 絵がほんとステキなので、手元に置き、何度でも見たくなる絵本ですね。2015/02/05
たーちゃん
34
『はらぺこあおむし』のような仕掛けがされていて息子も真剣に聞いていました。イライラしていたって何もいいことないですね。気の弱いのに強い振りをしているてんとう虫が面白かったです。2021/01/26