出版社内容情報
アパートの一角から流れてくるハーモニカのメロディ。その音をたどっていった少年は、いろんな人の生活を知り、盲目の男と友だちに・・・。 小学校低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Cinejazz
12
〝都会の喧騒の中に建つ古びたアパ-ト。 その一角から流れてくるハーモニカのメロディ。サムとベンの兄弟が、その音色をたどっていくと、アパ-ト1階の「3号室」に住む、目の不自由な男の人だと知る。少年たちは、いろんな人の生活を知り、盲目の男と友だちになり、めいめいが生きる世界の成り立ちを学んでいく・・・〟詩情ゆたかな美しいコラ-ジュ(貼り絵)で彩られた、E.J.キーツの絵本です。2023/05/24
ゆう
12
3号室に住んでいたのは、目の見えない人でした。生活音って想像以上に、その人を伝えているのだなと思う。3号室の扉をあけることが、自分の世界を広げた。2015/02/10
april-cat
11
絵が凄い。ちょっと訳が古めかしくて、このままでは子どもに読めないかなぁとも思うが、ただ、なんだか、迫力がある。ごちゃごちゃ考えずに、一緒に読んだら、子どもも感じるものがあるはず。2013/06/13
遠い日
10
絵の色使いも、ストーリーもミステリアスだ。どこからともなく聞こえてくるハーモニカの調べを突き止めようと、アパートの各部屋を確認して歩くサムとベン兄弟。外では雨音。答えはタイトルにあるのだけれど、なんとも謎を秘めた人物にわたしもひきつけられる。ハーモニカの音色が紡ぎだすものの例えに、心をぐいと掴まれた。音が見える。そのことの本当に、打たれる。2013/05/31
midorino
8
影が印象的な絵本だった。全体的に落ち着いたトーンの色合い。作者の「めいめい、世界のなりたちをしる、独特の知り方がある」というのが良かった。自分の見方が全てではないことを伝えるきっかけを得る体験って大事だなと思う。2018/06/03
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- 和書
- 可積分系の応用数理