出版社内容情報
子どもの質問に答え、目に見えないもの、心の大切さを語りかけた100年前のアメリカの社説です。 小学校低学年から
内容説明
サンタクロースって、いるんでしょうか?そんなしつもんに、ぴたりとこたえた人がいます。いまから90年ほどまえのアメリカのニューヨーク・サンというしんぶんにでた社説です。この本は、その社説を訳くしたものです。さあ、サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
297
いささか古い話なのだが、時は1897年9月21日のニューヨーク・サン新聞社は8歳のバージニアからの質問を掲載した。それは「サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?」という切実な問いかけであった。サン新聞はそれに社説で答えた。「そうです、バージニア。サンタクロースがいるというのは、けっしてうそではありません。この世の中に、愛や、人へのおもいやりや、まごころがあるのとおなじように、サンタクロースもたしかにいるのです」そして、「一千年のちまでも、サンタクロースは、子どもたちの心を、いまとかわらず⇒ 2025/11/25
♪みどりpiyopiyo♪
140
サンタクロースってほんとうにいるんでしょうか? 少女の質問に応え、ある新聞社が愛情をこめて味わい深い返事を出しました。100年程前のニューヨーク・サンという新聞に出た社説です。■素敵なお話♡ 小さな読者に、敬意をもって真摯に論理的に、宇宙の真理やこの世の摂理、信頼と想像力と詩とロマンをもって本当のことを伝えます。■今では古典のようになって、クリスマスが近づくとアメリカの新聞や雑誌にくり返し掲載されるそうです。■挿絵は東逸子さんの銅版画。甘く優しく神秘的。(社説 1897年。1977年出版、1986年改版)2016/12/19
Miyoshi Hirotaka
128
この世界には目に見えず、手に触れらないものがある。人が理解できたり、言葉で説明できたりするのはほんのわずか。大事なものは見えないし、触れることもできない。信頼、想像力、詩と愛とロマンスだけが、そのベールを解かせ、ほんの一時だけその姿を見ることができる。「こんな大事な質問をされるほど信頼されている」という真摯な職業倫理と使命感が行間にあふれる名文中の名文。今から約120年前の19世紀末、子供からも頼られる新聞社があった。捏造と誤報に対し、言い訳ばかりで反省すらしない21世紀の新聞屋は、矜持を正すべきだ。2014/12/02
momogaga
84
100年以上前から論争されていたんですね。新聞記者が真摯に答えているのに共感できます。2015/11/23
ぶんこ
81
1897年(なんと119年前!)にニューヨーク・サン新聞社の社説に載った「サンタクロースって、本当にいるんでしょうか?」という8歳の女の子からの質問への答え。その全文を訳した本。この答えを書いたのは58歳の男性というのに驚きました。また、社説として読者に応えようとした新聞社の英断にも感嘆。目に見えるものだけが真実とは限らない。確かに、妖精を見た事はなくても、存在を否定しきれない。これ以上の答えはないなぁ。長く語り伝えられる、クリスマスの出来事となったというのも素晴らしい。2016/09/05




