出版社内容情報
ときおり、どこからか風にのって美しい歌声がきこえてくる森の中の小さな村に、ノイという少年がすんでいた。あるときやってきた見しらぬ男に言われるまま、村人が〈金もうけの木〉を植えはじめてから、森は荒れ、ノイは母さんのための薬草をさがしに、いつもよりずっと遠くまでいかなければならなくなった。ある日ノイは、深い森の奥で、歌をうたいながら織物をおっている女を目にする。そして、その織物のすばらしさに目がくらみ、思わずそれをぬすんでしまった。
ラオスへの現地取材を重ね、田島征三が描く森の再生と愛の物語。ラオスのアーティスト、インシシェンマイのオブジェをコラージュした合作絵本。
内容説明
その森には、ピーという精霊たちがすんでいて、村人たちから、うやまわれていた。ラオスへの取材を重ね、田島征三が描く森の再生と愛の物語。ラオスのアーティストのオブジェをコラージュした合作絵本。
著者等紹介
田島征三[タシマセイゾウ]
1940年、大阪府生まれ。幼少年期を高知県で過ごす。多摩美術大学卒業。『ちからたろう』でブラチスラバ世界絵本原画展金のりんご賞、『ふきまんぶく』で講談社出版文化賞絵本賞、『とべバッタ』で小学館絵画賞と絵本にっぽん賞、『オオカミのおうさま』で日本絵本賞、『つかまえた』で産経児童出版文化賞美術賞など国内外で受賞多数。2009年、新潟県十日町市の廃校をまるごと空間絵本にした「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」を開館。2019年、ハンセン病回復者の国立療養施設がある瀬戸内海の大島で「Nさんの人生絵巻」を制作
インシシェンマイ,ルートマニー[インシシェンマイ,ルートマニー] [Insixiengmay,Leuthmany]
1954年、ラオスのサバナケート県生まれ。ドンドーク大学卒業後、情報文化省に入省して舞台劇やサーカスを担当。フランスでのピエロの研修をへて、2000年にオブジェクトシアター「カーボン・ラオ」を設立。2010年、劇制作におけるアーティストに贈られる賞を受賞。2014年、ラオス芸術協会に入会、演劇担当。2015年に情報文化省・人形劇局を退職後、人形やアート作品の制作に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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