新潮文庫<br> 八月の銀の雪

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新潮文庫
八月の銀の雪

  • 伊与原 新【著】
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  • 新潮社(2023/06発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101207636
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱える母子家庭、契約社員の葛藤……。うまく喋れなくても否定されても、僕は耳を澄ませていたい――地球の中心に静かに降り積もる銀色の雪に。深海に響くザトウクジラの歌に。磁場を見ているハトの目に。珪藻の精緻で完璧な美しさに。高度一万メートルに吹き続ける偏西風の永遠に。表題作の他「海へ還る日」「アルノーと檸檬」「玻璃を拾う」「十万年の西風」の五編。

内容説明

憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱える母子家庭、契約社員の葛藤…。うまく喋れなくても否定されても、僕は耳を澄ませていたい―地球の中心に静かに降り積もる銀色の雪に。深海に響くザトウクジラの歌に。磁場を見ているハトの目に。珪藻の精緻で完璧な美しさに。高度一万メートルに吹き続ける偏西風の永遠に。表題作の他、「海へ還る日」「アルノーと檸檬」「玻璃を拾う」「十万年の西風」の五編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

397
5つの作品からなる短篇集。地球の中心にある核、クジラ、鳩、珪藻、ジェット気流をそれぞれの題材として展開する物語。同様の短篇集『月まで三キロ』にしてもそうだが、伊与原新の描く世界は、そうした物語の核となる部分の目新しさが目立つが、実は作家の人間観察の確かさ、そして誰もが本質的に持っている人間存在としての哀しさをこそが描かれている。それは、実にさりげなく潜ませるような方法で。そして、それを支えるのが優しさに満ちた彼の文体にほかならない。さらに言えば、人間の持つ哀しさや儚さは、そうした悠久のものと対峙した時に⇒2025/04/07

mae.dat

293
表題作から始まる5話短編集。個人的には単行本版からの再読です。表紙は単行本版は表題作のイメージ。文庫化にあたっては、第2話『海に還る日』のイメージに差し替えられたんですね。科学が明らかにしてきた営みと、人の持つ心情なんかを結びつける、伊与原さんだからこそ辿り着いた新境地ですね。強く生きて欲しい。これからもこう言った作品を量産して頂く事を切に願います。表題作にあった論文著者はレーマン不連続面に名を残しています。不連続面は「モグレ」で覚えられます。残りはモホロビチッチ不連続面、グーテンベル不連続面ですね。2025/07/06

まさきち

186
今回は惑星や宇宙に留まらず、クジラやハトに珪藻といった生物や地球の気象、更には戦争といったより幅広い分野での専門的な情報が散りばめられており非常に楽しめました。そして登場人物それぞれが家族・家庭の中でわだかまりや葛藤を抱えており、それを優しく解きほぐしていくのがそれらの専門的なものの上にしっかりとした自分を据えて生きている人達だったのもなんだか素敵に思え、それぞれの結末に頬を緩ませながらの読了です。2025/05/02

しんたろー

140
5つの物語が収録された短編集…何かしら人生に躓いている主人公たちが、ある科学的な知識を得ることによって、少し前向きになるストーリー…こう書くと「形式的な感じがして面白くなさそう」と思われそうだが、決してそんな事はない。各話の雰囲気が違うし、扱われる科学的な題材が「そうなんだ!」と思えるのが楽しい。そして、人情が巧く織り込まれていて、シンミリしたりホッコリしたりと共感できるのが良い。どの話も好きだが、原発問題を改めて考えさせられた『十万年の西風』は、知らなかった戦中の「風船爆弾」まで描いていて奥深く感じた。2024/09/30

stobe1904

123
【科学の知とミステリの融合】仕事に追われ心が疲れたため手に取ることに。『月まで3キロ』と同様な短編5篇から構成されている。うまくいかない人生に思い悩む人物たちが、ふとしたきっかけと科学的な知によって前向きな姿勢になるところに心地よさを感じる作品が多く、読み終えるのがおしい短編集。★★★★★2025/07/15

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