出版社内容情報
町はずれの寂しい道に、ポツンと1本の木が生えていました。もう何年もそこにいましたが、ずっと小さいままでした。あるとき、1匹のみすぼらしい犬がやってきました。「ぼく、家出したんだよ。これから、じぶんのすきなところへ行くんだ。きみも、いっしょに行こうよ」。そういわれた木は、初めて根っこを「よっこらしょ」と土から引き抜いてみました。すると、なんと歩けるようになったのです! さあ、ここではないどこか、「じぶんがすきなところ」をもとめて、冒険の旅に出発です!
とちゅうで岩と沼も加わり、歩みもバラバラな異色の4人が、山あり谷ありの道を一歩ずつ進んでいきます。スタンスタン、イッポイッポ、ゴロンチョゴロンチョ、ポチョンチョポチョンチョ。
はたして、みんなの「じぶんのすきなところ」は見つかるでしょうか?
内容説明
町はずれにぽつんと1本、ちいさな木がはえていました。もう何年もそこにはえていましたが、ずっとちいさなままでした。ある日みすぼらしい犬がやってきて、こういいました。「ぼく、家出したんだよ。これから、じぶんのすきなところにいくんだ。いっしょにくる?」4歳から。
著者等紹介
角野栄子[カドノエイコ]
東京都生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒業。ブラジルでの2年間の体験をもとにした『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で1970年にデビューし、童話を書きはじめる。『魔女の宅急便』で野間児童文芸賞と小学館文学賞、『わたしのママはしずかさん』『ズボン船長さんの話』で路傍の石文学賞ほか、受賞多数。2018年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞。『おだんごスープ』「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ」シリーズなどの絵本や童話から、『トンネルの森1945』『イコ トラベリング1948-』などの長編小説まで、さまざまな年齢に向けた児童文学を手がけ、ロングセラーは数多い
佐竹美保[サタケミホ]
富山県生まれ。SFやファンタジーの分野で多くの本の装画や挿絵を手がけ、内外の作家から厚い信頼を寄せられている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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anne@灯れ松明の火