出版社内容情報
木の葉が赤や黄にそまり、実がたわわにみのる美しい季節。天までとどく木々が森をつくり、そのあいだを川がゆったりと流れている。
あの日、子どもだったわたしは、じいさんと小舟にのっていた。
夕暮れに岸辺でたき火をかこみ、じいさんから森の動物の話を聞く。満天の星の下でねむり、早朝に起きて、また川に舟を出す。
朝靄をすかして見える動物たちのシルエット。やがて山の端から陽が差して、気がつくとわたしは黄金色の中にうかんでいた。
極東シベリアの原生林を流れるビキン川を舞台に、大自然の中でむかえる夜明けをドラマチックに描いた美しい絵本。
内容説明
原生林を流れる川を旅する老人と孫、大いなる自然の中で満たされるとき。
著者等紹介
あべ弘士[アベヒロシ]
1948年北海道生まれ。旭山動物園に飼育係として25年間勤務ののち画業に専念する。『あらしのよるに』で講談社出版文化賞絵本賞と産経児童出版文化賞JR賞、『ゴリラにっき』で小学館児童出版文化賞、「ハリネズミのプルプル」シリーズで赤い鳥さし絵賞、『新世界へ』でJBBY賞、『宮沢賢治「旭川。」より』で産経児童出版文化賞美術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヴェネツィア
286
あべ弘士・作。この人は旭山動物園に飼育係として25年勤務した後、絵本作家に転身したという異色の経歴を持つ。小学館児童出版文化賞他、受賞歴多数。お話は、おじいちゃんと孫(小学生)とで、深い森に分け入り、そこで一夜を過ごし夜明けを迎えるという、いたってシンプルなもの。圧倒的な迫力で迫ってくるのは、自然の雄大さと力強さ、神秘性、森の暗さ、底に棲息する動物たち、そして夜明けの曙光の輝きである。絵は太い描線とマッスな量感、そして色彩とで、それを伝える。2025/12/31
たま
79
極東シベリアで漁師と孫が一夜を過ごす。季節は「黄金の9月」、夕闇、焚火の傍で漁師が語るトラ、イノシシ。夜はフクロウと満天の星、朝は川霧、ヘラジカにアビ。そして黄金色の朝焼け。どの絵も迫力があって素晴らしい。シベリアのシマフクロウの生態調査の本(『極東のシマフクロウ』)を思い出す。自然は厳しく毎日命がけの生活だと思うが、この満天の星をどこでもドアで見てみたい。2025/11/30
Willie the Wildcat
65
現地で、ウデヘ族と過ごした体験がベースとのこと。アニミズムが根底に流れる虎・猪の言い伝えをBedtime storyに、満天の星を眺めて眠りに落ちる。目覚めると、霧に包まれた白い世界。戸惑いながらも前進し、迎えた黄金色の夜明け!新しい一日の始まり♪旭山動物園でのご経歴もあり、培われた自然界、生き物への洞察力も活かされている気がします。ふと目についたのが、最後のページに記載された先人たちへの敬意。2025/09/21
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗
62
おじいさんのお話は面白いから、もっと聞かせてほしいとねだる😊夜は恐ろしいが、それに反して夜明けの美しさは神々しい✨✨✨2024/12/03
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
55
子供だったぼくは、漁師のじいさんと小舟で出掛け、夜は焚き火を囲みながら森の動物たちの話を聞く。そして夜明け。静かな世界に生き物たちの息づかいと共に、自然の雄大さを感じる。無声映画を観ているような、静かなひと時を楽しみました。#NetGalleyJP2021/10/07




