出版社内容情報
ここは大きな都会の一角にある、ロボットがくらす町。
そこに、ロボットたちがひと息ついて元気をつける自販機コーナー「キングドリンク・ショップ」があります。
キュキュは、その場所をきれいにする役目の、ごみばこ型おそうじロボット。まいにち朝早くから掃除をして、天気のいい日は自販機ロボットたちを洗います。
そんなふうに毎日せっせと仕事に精を出すキュキュでしたが、ある日、雨がふってきました。もう古い型となったキュキュは、水によわく、雨にぬれるとこわれてしまうかもしれません。
しかし仕事の手をとめるわけにもいかず、キュキュは仕事を続けますが……。
車の絵を中心に活躍する作者ですが、その一方でロボットにもつよい共感をおぼえて、さまざまなロボットを描きつづけてきました。本作では、主人公のキュキュだけでなく、親子づれやペット、アヒル、ハチと、さまざまな型のロボットが登場します。
けなげに働くロボットたちを、ていねいな筆致で色あざやかに描く、近未来絵本です。
内容説明
キュキュはあさはやくからとおりをきれいにしてみんなをせっせとあらいます。そんなあるひ「うわーあめだー」キュキュはふるいロボットなのでみずにぬれるとこわれてしまうかも。でもしごとをやめるわけにはいきません。さあたいへんです。3歳から。
著者等紹介
こもりまこと[コモリマコト]
1948年京都生まれ。大阪デザイナー学院卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aiaimo`olelo
34
大きな都会の一角、ロボットが暮らす街。ロボットたちのためのジュースやオイルを売っている自動販売機コーナーに、缶を捨てるためのゴミ箱型おそうじロボット キュキュはいます。毎日、ゴミを拾ったり掃除をしたり自販機ロボを洗ったり商品の補充をしたり。おかげでこのコーナーはいつもピカピカ。でも、ある雨の日、水に弱い古い型のキュキュは雨に濡れて壊れてしまい… 親子連れにペットに、アヒルにハチまで、暮らすものすべてがロボットの街。多様なメカニックデザインと、SFっぽい世界観の近未来絵本!ワクワクしました♪ 6歳2021/05/23
こゆ
21
小2に読み聞かせ。毎日丁寧に仕事をするおそうじロボットのキュキュ。おそうじロボットといえば、ルンバをイメージするけど、ただ機械的にゴミを集めるだけじゃなくて、ジュースを数えたり、補充したりと心配りできる子。絵が素敵。キュキュがかわいく、ほっこりするするロボットの物語。2022/03/15
ヨシ
15
ロボットがくらす町にある自販機コーナー「キングドリンク・ショップ」。キュキュはそこのごみばこ型おそうじロボット。毎日一生懸命掃除をするキュキュでしたが、ある日、雨にぬれてこわれてしまい…***可愛いロボットはスター・ウォーズのR2D2のよう。との自販機に足印の機械(足軽?)。ちょっとしたユーモアあふれる仕掛けも楽しい。2022/06/04
Cinejazz
14
〝此処は都会の外れの、ロボットばかりが暮らす街。この街には、ロボットたちがジュ-スやオイルを飲んで元気をつける、「キングドリンク・ショップ」があります。その場所を綺麗にする、ゴミ箱型お掃除ロボット<キュキュ>は、毎朝早くから掃除をして、天気のいい日は自販機ロボットたちを洗います。古い型となったキュキュは、水に弱く、雨に濡れると壊れてしまうかもしれません。しかし仕事の手をとめるわけにもいかず、キュキュはせっせと仕事を続けたのですが・・・〟善良な心をもつAIの時代の到来を予言した夢の絵本。2023/09/10
ニャーテン
13
独特のSFチックな世界観に惹き込まれる。舞台は、ロボットばかりが暮らす町でジュースやオイルを売るドリンク・ショップ。そこで働くキュキュはゴミ箱の役目もする古い型のおそうじロボット。お掃除以外にも発注や補充、在庫点検と毎日フル稼働で、洗剤で販売機のみんなを洗ったりとその甲斐甲斐しい仕事ぶりは働く喜びに溢れて気持ちがいい。自主的に動くこと、誰かに喜ばれること、仕事の本質を考えさせられる。ドローンが出てきて訳もなく興奮w5歳4ヶ月の息子は読了後もキュキュについてあれこれ語り出し、想像が広がっていた様子。2021/03/19