出版社内容情報
もうずっとながいこと、古い家の屋根裏部屋でひとりでくらしてきたおばけがいました。おばけは体を小さくすることもできるし、ガラスのように透き通ってみえなくなることもできます。もちろん飛ぶことだって! でも、屋根裏部屋の外に出るのは少し怖くて、ほとんど外に出たことはありませんでした。でもある夜、あんまり月がきれいだったので、外に飛び出して家の周りを一周分だけ、夜空を飛んでみました。すると、次の日から、この家に住む小さな女の子が屋根裏部屋にやってくるようになったのです。おばけは、せっかく自分一人で居心地が良かった部屋なのに、とごきげんななめです。女の子がこなくなるように、みえなくなってつついてみたり、紙袋をかぶって飛んでみたり、おばけならではの技であれこれとやってみるのですが……。木炭鉛筆で緻密に描かれた絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
212
しおたにまみこ絵本原画展@MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店にて。おばけさんと少女の交流が、浮遊感・余裕感たっぷりに描かれます。木炭鉛筆によって丁寧に描かれた薄暗さがヤミツキになります。2021/02/15
馨
145
絵本。こんなおばけなら屋根裏部屋に住み着いていても良いなと思いました。最後の女の子ちゃんの部屋に遊びに来るおばけの光景が可愛い。秘密の友達ができて楽しそう。2022/05/14
seacalf
116
これまたしおたにまみこさんの絵本。屋根裏部屋に住む可愛いおばけちゃんのお話。絵のタッチが柔らかいので夜や屋根裏部屋やお化けのおどろおどろしさは全くないので安心。可愛いおばけちゃんに仕上がっていて、ユーモラスな動作のひとつひとつを見るのが楽しい。お気に入りの屋根裏部屋に毎日来るようになった女の子をどうにか怖がらせようとするお話なのだが、続きがどうにも気になる展開でラストはほっこり。伸縮自在な身体は羨ましい。同じようにマッチ箱で眠ってみたいものだ。2024/08/02
はる
82
ほのぼのとしたお話。表紙の絵は怖いけれど、怖い話じゃなかった。おばけを全然怖がらない女の子って凄いなあ。しおたにまみこさんの作品は初めて。CGアニメみたいなキャラクターだなあと思ったら、手書きで、木炭鉛筆画なのですね。とても綺麗で巧い。ただ、個人的にはあまり可愛く感じない…。2022/12/04
yomineko@ヴィタリにゃん
73
読み友様からのご紹介本です📙みんな大好き屋根裏部屋!そこに住んでいるお化け😊ある日、この家に住む女の子が屋根裏部屋へ入って来て場所を取られると思ったお化けは、あの手この手で女の子を怖がらせようとするけど、、、2024/01/06