内容説明
フルイがコンカラはねていく。木おけがドンドコかけていく。なべもポットもアイロンもナイフもスプーンもつくえまでみんなうちからにげだした。フェドーラばあさんがあたふたと「もどっておいでおまえたち!」。なんといわれてひきとめられてもまいにちひどいあつかいでほこりだらけのすすだらけもどるなんてとんでもない。おれたちゃけらいじゃないんだぜ。ユーモアあふれる、ロシアの児童文学作家チュコフスキーの作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mntmt
20
リズミカルな文で声に出して読みたくなります。2016/01/11
ヒラP@ehon.gohon
17
家の道具が逃げ出した 次から次と逃げ出した どんなにひどい家なのか 面白いけれどもだんだんに なってしまった心配に 道具がみんな逃げたなら もぬけのからに違いない フェドラーばあさんどんなひと 想像するだけかわいそう という具合に五七調のリズムたっぷりで、歌うように声に出せるお話です。 この軽快さとは逆に、心配になるほどの大脱走です。 これでは、フェドラーばあさんは、大弱りですよね。 あくまでリズム遊びの絵本だと理解しました。2024/10/01
Cinejazz
13
〝ある日、フェードラ婆さんちの鍋が、鉄製のアイロンと競争しながら怒鳴っている「ぼくは、この家から逃げると。逃げるとも。やってられない、もう嫌だ!」・・・ポットも、ナイフもスプ-ンも、お皿も、椅子や机まで、みんながフェードラ婆さんの小屋から逃げ出した!...毎日ひどい扱いを受けていたみんなは、戻るなんてとんでもない、と森の道を逃げていく。 「ああ、なんてこと、なんてこと! 戻っておいで、お前たち!」・・・〟ロシア児童文学作家の「ハチャメチャ世界」!みんなリズムよく、ハイ!2024/04/09
遠い日
11
リズムのあることばが楽しいロシアの作品。チュコフスキーのユーモアにあふれたお話だ。モノたちの反乱。フェドーラばあさんの行いや日々の暮らし方が、そこから見えてくる。どうもだらしなくいい加減で、モノをだいじにしないようだ。逃げに逃げるモノたちから、日本の付喪神に通じるモノの魂を感じさせられた。2015/08/22
わちゃこ
9
物を大切に扱わいフェドーラおばさん、とうとう家中の物が逃げて行きます。 ゴロが良い文章で、声に出して読むと楽しくなります。2021/06/26
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- 和書
- 菜園王 〈vol.10〉