内容説明
日本には約230種以上のチョウがすんでいるといわれています。日本は南北に長いので、寒い地方から暖かい地方まで、いろいろなチョウがすんでいます。そのうちの3分の1、つまり70種がヤマトシジミの仲間のシジミチョウなのです。みなさんがこの本によって、チョウという生物の一生にも、いろいろなドラマがあることを知り、この貴重な生物を保護する手がかりとしていただければ幸いです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
53
著書の椛島親幸さんは、小学校5年生の時にヘルマン・ヘッセの『少年の日の思い出』で「いまにも美しいチョウが目の前に飛び出してきそうな想像力をかきたてる文章」に出会い、チョウの虜になったそうです。対して私は、庭に舞い降りたアオスジアゲハの美しい羽を間近に見てチョウの虜になりました。著書のように本から刺激を受けてフィールドに飛び出すこともあれば、私のようにフィールドで受けた驚きが原動力となって、本の世界に向かうこともあるでしょう。辿った道は違えども、著書と私はシジミチョウの美しさに立ち止まり感動を共有しました。2022/08/07