出版社内容情報
東日本大震災をきっかけに息をふき返した、1台の水陸両用ブルドーザー。「バルンくん」シリーズの、こもりまことさんが描きます。
内容説明
さびたからだでながいあいだねむっていた「スイブル」。あるばんつれていかれたのはおおきなこうじょうだった。そこでかれをまっていたのはぜんしんをすっかりきれいにするだいしゅうりでした。東日本大震災をきっかけに息をふきかえした、あるブルドーザーの物語。
著者等紹介
こもりまこと[コモリマコト]
小森誠。1948年京都生まれ。大阪デザイナー学院卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
seacalf
59
水陸両用ブルドーザーD155Wを主役に据えた絵本。通称スイブルは1970年代に36台作られて、2011年までに残っていたのは5台。そのうちの1台を大規模に修理して、東日本大震災で被害を受けた橋の工事現場で活躍するまでの実話を描いたのがこの作品。おそらくあまり知られていない珍しいブルドーザーなので、重機マニアならずともワクワクさせられるし、倉庫で眠っていたスイブルが徐々に復活していく過程の話も面白い。せっかく綺麗な絵なのに、拡大し過ぎたかのように解像度がぼやけていてピシッとしていないのが少し残念。2022/01/09
千穂
40
水陸両用ブルドーザー、スイブル155。東日本大震災の時、今まで使っていなかったスイブルを修理し震災で壊れた橋などの修復に大活躍したというお話。働く車好きなコモリさんの描くロボットのようなスイブルが愛らしい。中学年の読み聞かせに使おうかな?2017/06/13
aiaimo`olelo
38
大震災の時に活躍した水陸両用車のお話が描かれた絵本です。 10年経った今、あらためて、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申しあげます。そして、その時の記憶と心の傷に、今現在も苦しむすべての方のお気持ちが少しずつでも安らいでいかれますよう…2021/03/10
鴨ミール
36
男の子を育てる間に、車の絵本はたくさん読みました。この絵本は、震災で活躍することになった水陸両用ブルドーザーのお話。絵が暗めなので、字が読み難いのが難点。読み聞かせには難しいかな。でも、クルマ好きな子どもはきっと夢中で絵を読むかも。協力にコマツとありました。お話の途中からどこかで見た作業服だと思ってたんです(*´ 艸`)初めて社会人になった時にお世話になった会社です。 地元に大きな工場がありますが、その付近に行くと機械油の匂いがします。働く車と、それを作る人、動かす人にも目を向けることのできる絵本です。2017/07/11
いろ
27
東日本大震災を機に復活した重機の実話を基にしたお話。7歳男児,まず1人読みして「スイブルってスゴイよ!水陸両用車なんだよ!」結構興奮気味。読後たまたま観たTV重機特集番組に実物が実写で登場し,また大興奮。スイブルだけでなく,リモコン操作するおじさんまでそっくりだった☆ 奇しくも「読み終わった本」2000冊目登録本☆ 息子がとっても気に入った絵本でよかった^^ スイブル君の今後の活躍を期待してますv2016/03/15