出版社内容情報
熱帯雨林の大河をさかのぼる旅で出会った、川とともに生きる人々、めずらしい動植物や昆虫、そして森の民ダヤクの人たちのくらし。
【著者紹介】
1954年、滋賀県に生まれる。写真家。木村伊兵衛写真賞、土門拳賞、毎日出版文化賞、産経児童出版文化賞大賞、小学館児童出版文化賞などを受賞。主な作品に『世界昆虫記』『昆虫4億年の旅』『里山物語』『わたしの庭』『おじいちゃんは水のにおいがした』などがある。
内容説明
熱帯雨林を流れる大河をさかのぼる旅。川とともに生きる人々、めずらしい動植物や昆虫、そして先住民族ダヤクの人々との出会い。自然と人との共生をさぐる今森光彦のボルネオ紀行。小学校中学年から。
著者等紹介
今森光彦[イマモリミツヒコ]
1954年、滋賀県大津市生まれ。1980年にフリーランスの写真家として活動を開始。熱帯雨林から砂漠まで、生物をとおして見る世界の自然環境をあますところなく撮影するとともに、自らのフィールドとしている琵琶湖周辺を中心に国内での撮影にも力を注ぎ、自然と人のかかわりを「里山」という空間概念でとらえた作品を発表している。木村伊兵衛写真賞、土門拳賞、毎日出版文化賞、産経児童出版文化賞大賞、小学館児童出版文化賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gummo
12
図書館で出会った本。児童向けの写真集だが大人も楽しめる。「宝石の川」と称されるマハカム川(インドネシア領ボルネオ島)をロングボート(いわば水上バス)でさかのぼる旅。ルマ・ラキットと呼ばれる水上の家で暮らす人々、ロングハウスという高床式の長屋のような建物で暮らすダヤクの民(ボルネオの原住民)、珍しいチョウやランなど豊かな自然に生きる動植物。短時間のバーチャル・トリップを堪能する。人びとの輝くような笑顔が印象的だった。2013/06/12
shiho♪
6
国語5年(光村図書)掲載本 インドネシアのボルネオ島・マハカム川を12日間に渡ってロングボートで上流の森へ向かった旅行記。 川の上にせりだした民家や色鮮やかな食べ物、海や川で採れた魚が並ぶ市場。そして森の民ダヤクとの出会い。おばあさんの耳たぶがすごい!最後、森の中には、オランウータン。 40ページほどの写真絵本なのに、一緒に川を旅しているかのような雄大さが広がる。まさに、世界ふしぎ発見的な本です。 2020/08/07
ハチコ
5
作者の憧れの島だというボルネオ島。そこのマハカム川の河口からロングボートでさかのぼる旅を写真で追った絵本。活気のある市場、働く子ども、濁った川、水上の家に住む人々・・・。私も好きなアジアの風景がいっぱいで興奮してしまいました。クライマックスは、マハカム川の上流に住む先住民、ダヤクの人々。森の奥深くで、豊かで厳しい自然と共にたくましく生きる人たち・・・。同じ地球に生きてるんだよね?となんだか不思議な気持ちにもなってしまいます。これぞ異文化体験。2013/07/06
オサム兄ぃ
5
児童書に分類されるのだろうが(版元が偕成社だしね)、長らく大人をやっている者が読んで楽しい本であった。いつも思うのだが、今森さんの写真からは水のにおいがする。本書では更にボルネオ島の密林の息吹も。 熱帯の川をさかのぼる旅を満喫できて、さらに最後には「森の人」との邂逅が待っている。ジンときてしまった。 そういえば今日5月16日は「旅の日」なんだそうだ。ぴったりの一冊であった。2013/05/16
punyupunyu
4
ボルネオ島は日本の2倍もの大きさ。熱帯雨林が広がる自然豊かな島で昆虫の王国でもある。インドネシア領を流れる川を遡りながら自然と民族を紹介している。マレーシア領やブルネイ領の様子は違っているのでしょうか。2014/05/28