内容説明
出版不況にもめげない、独立書店と呼ばれる個人経営の台湾の書店。個性あふれる店主たちを活写した四十三篇の文章からは、台湾で新たに花開いた「独立書店文化」を通して、知られざる普段着の台湾が見えてくる。本書と並行して気鋭の台湾映画監督ホウ・チーランにより撮られたショート・ドキュメンタリー集『書店の詩』(書店裡的影像詩/全四十篇)へのリンクも収録。美しい“影像詩”が、見る者を台湾の路地裏へと誘う。
目次
1 老舗の書店―時間は滔々と流れる長い河、悠久の時を経ても衰えることはない(舊香居(台北)
古今書廊(台北) ほか)
2 経験を積んだ書店―一日、また一日と過ぎゆく読書時間の中で、理想がかたちになっていく(好樣本事(台北)
有河book(新北)※閉店 ほか)
3 新しい書店―飛び立ったばかりの夢を、今ここに記す(永楽座(台北)
荒野夢二(桃園) ほか)
4 蔵書豊富な書店以外の店―「読書」、売ります(「古殿樂藏」唱片藝術研究中心曁「古殿書藏」(台北)
書店喫茶一二三亭(高雄) ほか)
著者等紹介
郭怡青[グオイーチン]
彷徨える前半生を送った後、米ボストン大学、英ロンドン大学で論文を書き上げ、日本に漂着する。世界中を旅するのを好み、各国に足跡をつけて回る。地球を一周したところで縁あって『經典雜誌』に拾われ、そこでも流浪の旅を継続。共著『海峽:文明的交會與分野』で金鼎奬にノミネートされる。現在はフリーライターとして、文字世界の中をブラブラと放浪し続けている
欣蒂小姐[ミスシンディ]
フリーのイラストレーター、アーティスト
黒木夏兒[クロキナツコ]
台湾のサブカル作品中心に翻訳。台湾BL小説『示見の眼』は個人で受権し、電子書籍で展開中。映画『太陽の子』で字幕翻訳担当
小島あつ子[コジマアツコ]
『書店本事』翻訳出版プロジェクト発起人。台湾への尽きせぬ興味と「台湾映画の中の台湾」に惹かれ、自主上映活動を行う「台湾映画同好会」を2015年に立ち上げる。元・図書館司書。2017年より、台湾映画の特集上映等で劇場パンフレットの編集や作品解説などを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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