内容説明
もしも、おうさまになれば、みんながいうことをきいてくれるし、ごちそうだって、いっぱいたべられる。おうさまってさいこうにらくちんです。でもね…。ドジで、てれやで、みえっぱりで、「ひとりがいちばんきらくでいい」なぁんて、いってるオオカミが、うっかりおうさまになっちゃったら。どうなのかな?ほんとにらくちんなのかな?おうさまってけっこうたいへんなのかも…4歳から。
著者等紹介
きむらゆういち[キムラユウイチ]
木村裕一。東京生まれ。多摩美術大学卒業。絵本・童話を執筆するかたわら、コミックの原作、舞台の脚本、テレビ幼児番組のブレーンなど、マルチな活動をしている。『あらしのよるに』(講談社)で、1995年に産経児童出版文化賞と講談社出版文化賞を、1998年には斎田喬戯曲賞を受賞
田島征三[タシマセイゾウ]
大阪生まれ。高知県で幼少年期をすごす。多摩美術大学卒業。1969年より東京都日の出町に住み絵画や絵本を制作。1998年、伊豆へ移住後は、木の実など自然素材によるアート作品も発表。BIB「金のりんご賞」、講談社出版文化賞、絵本にっぽん賞、小学館絵画賞など受賞多数。2009年、新潟県十日町の廃校を「絵本と木の実の美術館」として「空間絵本」を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nakanaka
74
文字通り一匹狼の主人公がひょんなことから英雄に祭り上げられてしまう話。王であることに若干の優越感に浸りつつもとことん孤独を好む主人公に好感をもってしまいます。なんと言ってもこの絵本の絵が印象的です。味があります。2017/10/18
annzuhime
39
図書館本。ドジなはずが、偶然カッコよく見えたオオカミ。そのオオカミを慕って、子分希望のオオカミがぞろぞろ。1匹で気楽にすごしたいオオカミは困惑。どんどん増えていくオオカミのイラストが面白い。顔だらけだからね、4歳の三女は笑っていました。2023/03/30
chiaki
34
おドジで文字通りの「一匹狼」、失敗をしないように、格好を気にし、周りの目を気にするオオカミ。ある失敗が他の1000匹のリスペクトを生み出すとは!笑 王様になっても天狗にならず、自分の本心に気付いて居心地の良さを求めたオオカミに惚れ惚れします。これは田島征二さんの絵も魅力的。読み聞かせに使いたいです。2020/11/30
gtn
26
群衆がヒロイズムに酔うとき、奉られた者が冷めていれば、その人物は正常。2020/10/25
わむう
21
一匹狼でいたいオオカミ。でもなぜかやるこなす事、他のオオカミから感心され、いつのまにか王様として祭り上げられます。やっぱり一匹がいいオオカミはある作戦を考え、もう一度気楽な一匹狼に戻ります。2019/05/19