出版社内容情報
はじめは靴下にあいただけの小さな「あな」。誰もつくろってくれないので、とうとう彼は旅に出ることに。「あな」が主人公の穴あき絵本です。
内容説明
ある日、ぶらりとでかけた靴下のあな。とちゅうで4人のなかまに出会います。「どこへいくの?」「べつにどこへも。ただ、よのなかをみたいとおもってね」「じゃあいっしょにいらっしゃいよ」こうしてどんどんどんどん歩くうちに、あなとなかまは一軒の小屋を見つけます。みんなはそこで休むことにしました。みんなが寝静まったその夜、なにかがのっそり小屋に入ってきて…3歳から。
著者等紹介
マラリーク,ミラン[マラリーク,ミラン] [Maral´ik,Milan]
1912年チェコ生まれ。1987年没
間崎ルリ子[マサキルリコ]
1937年長崎県生まれ。慶應義塾大学図書館学科卒業。米国シモンズ・カレッジ図書館学修士課程修了。ニューヨーク公共図書館、アメリカン・スクール・イン・ジャパン図書館勤務を経て、1968年より神戸市で家庭文庫「鴨の子文庫」を開く
二見正直[フタミマサナオ]
1978年福岡県生まれ。東京工業大学中退。2003年『もっとおおきなたいほうを』(福音館書店)でデビュー。2011年より長野県長和町で「こぎつね文庫」を開く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tokotoko
53
知らない間に靴下に穴が開いてて、「キャーッ!」って恥ずかしくなったこと、ありませんか?私、時々あります。「穴が開いたよ!」って教えてくれるか、穴が開かない超丈夫でカワイイ生地はないもんかなぁ?・・・とか思います。けれどね、そんなの、なくてよかったです。あったらね、この本が、できなかったかもしれませんからぁー!とっても面白いお話です。ユーモアたっぷりのしかけもあります。靴下の穴、最強です。2015/05/16
anne@灯れ松明の火
43
新刊棚で。まさに「穴」のはなし。靴下の「穴」が主人公なんて、誰も思いつかないよ! その上、ただの穴ではなくて、大きくなって、靴下を飲み込んでしまうなんて……。さらに、穴あきのしかけ絵本にもなっている。いやはやスゴイな。途中、「ブレーメンの音楽隊?」と思わせながら、やっぱりこの本独特のラストだった。タイトルは地味だが、アナどれない(笑) 絵もかわいらしくて、楽しい♪2014/12/03
seraphim
39
素話の持ちネタとして、このお話を覚えた。以前やったときには、この絵本がまだ図書館に入っていなかったのが残念。次回、やる機会があったら、お話ししたあとにこの絵本も紹介したい。私が話すときに思い浮かべるイメージと、ちょっと違っていたけれど(穴が丸くなかったり、オオカミが早い段階で描かれていたり)、穴があいた仕掛けのあるこの絵本はとても面白い。あな最強!。ぜひこの絵本を読む前に、お話を聞いてもらいたい。その方が、より、この独特なお話の世界に入りやすいのではないかと思う。2014/12/02
ヒラP@ehon.gohon
25
先に紙芝居を読んだからでしょうか、せっかく穴を開けたしかけ絵本ですが、その穴がお話を大きくできなかった感じが強い作品です。 靴下の穴が、大きくなって靴下を飲み込んでしまうには、穴に存在感がなければいけません。 同じサイズの穴で表現しようとしたところで、インパクトが薄れてしまったような気がしました。2022/06/01
Naomi
24
「あな(穴)」が主人公の冒険物語。絵をじっくり見ると、もうひとつの物語が!表紙手前の黒い影くん、大変なことになっちゃいます。チェコのお話に、二見正直さんが絵を描かれていて、実際に読まなきゃわからない楽しさがあります♪2014/12/19