出版社内容情報
セーラは、むかいの小さな家にひとりで住むリリィおばあさんと大の仲良し。遊びに行くと、帰り際、必ずなげキッスをかわします。 5才から
内容説明
「リリィおばあさん、なげキッスしよう!」おばあさんとわたしのなげキッスは、「いつまでもおともだちね」っていうふたりだけの合図でした…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
憩子
2
セーラとリリィおばあさんは歳の離れた友達同士。やがておばあさんが亡くなり。セーラはそれを乗り越えてゆく。2021/01/24
遠い日
1
通りの向かいに住むリリィおばあさんとセーラの友情の物語。年齢の差はあれど、ふたりの友情はかたく、お互いに大切な存在として信頼しあい、その絆を大切にしてきました。会って遊んだあとはいつも“なげキッス”をしてバイバイ。それはふたりだけのさよならのあいさつ。リリィおばあさんとの別離は抗えない必然でした。セーラの心象風景を描いた幾葉かの絵は、大好きな人との別れの理不尽さを物語るものです。切なさと愛しさを知りながら、こうやって大きくなってゆく子ども。セーラの成長がほろ苦く切なく胸にせまる一冊です。2008/05/29