出版社内容情報
重い知恵遅れの子どもたちが、シンガポールへ旅行しました。その印象を、子どもたちがはり絵にしまとめた、鮮烈で美しい絵本です。 5才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
22
障害をもった子どもたちが、集団で海外旅行をするという取り組みに胸が熱くなりました。 付き添いや、様々な壁を乗り終えることは容易ではないでしょう。 しかし、海外旅行で南の島へ行った彼らの感動が、半端なく凝縮されたこの本に接すると、すばらしい取り組みだったことを痛感しました。 貼り絵で表現された一枚一枚の絵には、重厚な思いが込められています。 これだけ気持ちを集中させこだわらせるものがあったのですね。 障害者移動支援の必要性についても、考えさせられました。2022/11/04
ochatomo
15
「私の絵本ろん」より 国際障碍者年の1981年『重い知恵おくれの子どもの集団として初めて、日本の飛行機でシンガポールに旅行をした』 明るい貼り絵がとても美しく、温かい心の交流の思い出が伝わる 『日本では(中略)人の心より、ものをたくさんいただくことが多い』『本ものに出会わせる教育を入れ、心にふるさとをもった子どもにしてやるべきである』 1982刊2021/05/26
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
重度の知的障害の子どもたちの学校止揚学園。子どもたちがシンガポール旅行で感じたもの・見たものを絵にした本。重度の障碍者が旅行なんてできるはずない、旅行なんて贅沢だ、と言われたが家や閉鎖された社会の中に閉じこもってはいけないと実行された。あとがきに「教育とは、本物に出会わせる世界であり、教育者は、その出会いを仲介する立場にある」という言葉があります。1982年初版のこの絵本には「思い知恵おくれの子どもたち」とありますが、当時はそう呼ばれていました。2023/08/01
まげりん
7
人権の本として出そうと思ったが、これは事前に説明しないとわからないな。今回は説明の機会がないので流す。2015/12/07