出版社内容情報
男の子が池のほとりを歩いておじいさんの家につくまでのほんの数十秒。その間におこる小さなドラマとそこにひろがるゆたかな世界。
内容説明
男の子が池のほとりを歩いておじいさんの家につくまでのほんの数十秒。そんなひとときにも、世界はこんなにもゆたかに息づいています。ページをめくることが1つの体験だということが感じられる絵本です。3歳から。
著者等紹介
たむらしげる[タムラシゲル]
1949年東京生まれ。桑沢デザイン研究所修了。独特の詩情とユーモアのある世界をジャンルをこえて発表している。映像作品『銀河の魚』(毎日映画コンクール大藤信郎賞)、『クジラの跳躍』(文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞)、画集『メタフィジカル・ナイツ』(小学館絵画賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nana
73
絵がメインだけど、耳を澄ましたら音が聞こえてきそう。絵本なのにすごい。2019/08/16
yomineko@ヴィタリにゃん
67
夜。静かな夜に響くのは車やオートバイであってはならない。カエルの鳴き声、虫の声。フクロウの羽ばたき。そんな夜っていいなぁ🌉🌃🌉2023/08/19
♪みどりpiyopiyo♪
67
男の子が池のほとりを歩いています。夕暮れのひととき。空には月が輝いて。リリリ、リリリ。クワッ クワッ。チャポン パシャン。■たむらしげるさんの描く景色は、青く深く深く澄んで。そうそう、夕暮れ時の景色って こんな青を纏っています。ここにもやっぱり中型犬と、自由な猫♪ あとがきの たむらさんの子供の頃のお話もいいなぁ。■時間にして数十秒。ほんの短い時間にも世界はこんなにもゆたかに息づいて。ページをめくることが一つの体験だということが感じられる絵本でした。(2017年)2018/01/21
Totsuka Yoshihide
55
たむらしげる氏の著作。夏休み最終日に読む。題名の「よるのおと」がまとを得ていて感心してしまった。孫が祖父宅に着き、ドアが開くまでにあった一瞬の出来事がダイナミックに色鮮やかな色彩で描かれていた。カエルが飛び込んで広がる水の波紋が美しくてとても印象に残りました。夏の夜の情景が美しい。2023/08/20
momogaga
54
【大人こそ絵本を】60年前の思いを絵本にするとは、作者の性ですね。後書きを読んだ後読み直し、私も60年前を少しだけ振り返りました。 2019/05/26