出版社内容情報
コダヌキはオオカミが怖くてなかなか仲間に入れない。それを知ったオオカミは落ち込む。初めての挫折。本当は優しいオオカミに気づくまでには?
内容説明
ぼく、コダヌキ。きょうこそキツネさんたちとあそぶんだ。おもいきって、「よろしくね」って。だいじょうぶ、だいじょうぶ。あのひとさえいなければ…おれ、オオカミ。きょうこそあいつとあそぶんだ。ほら、きょうもきてる、おかのうえの、ちッちゃぃあいつ。はやくくればいいのに…。3歳から。
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年福岡県大牟田市に生まれる。独自の作風で活躍。作品は、『さかさまライオン』第9回絵本にっぽん賞、『がたごとがたごと』第5回日本絵本賞(以上童心社)、『うそつきのつき』小学館児童出版文化賞(文溪堂)、『ぼくたちはなく』第15回三越左千夫賞(PHP研究所)など多数
降矢なな[フリヤナナ]
1961年東京に生まれる。和洋両方の味を合わせもつ独特な画風。スロヴァキア共和国のブラチスラヴァ美術大学で石版画を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
127
ずっと買い揃えてきたこの「ともだちやシリーズ」も番外編を入れて12作目。オオカミとキツネはすっかり安定感のある親友同士だし、イタチやイノシシとの草野球もおなじみの光景で嬉しくなる。そこへひっそり、いつも彼らをみつめているコダヌキ君。仲間に入りたいけどオオカミが怖くて近寄れない。今回のテーマは外見や先入観、既成概念を捨ててまずは近寄ってみよう、ということだろう。話してみる、遊んでみる。なぁんだ優しくて面白い奴じゃないか。そんなことは大人にだってよくある話。嫌われて悩んだオオカミの起こした行動にじんときた。2014/03/13
紫 綺
108
こころ優しいオオカミくん。解かってあげてよコダヌキくん。キツネくんの気づかいでみんなともだち♪コダヌキがかわいい。色づかいがきれいな絵本。2015/05/17
misa*
58
娘への読み聞かせ。子ダヌキくんも気持ちも分かるしオオカミさんの気持ちもよくわかる。人も見た目だけで判断するんじゃなくて、その中にある「本当の気持ち」に少しでも覗いて触れることをもっとして欲しいなって思う。もちろん子供には難しいことかもしれないけれど、その気持ちに触れて、その人の本当を知ることが出来るようになったら、もっともっと人と触れ合うことが好きになるような気がする。そんな温かいお話だった。シリーズみたいだから他も読んでみたいな。2018/07/19
gtn
50
読友さんのご紹介本。狼の気付きは正しい。人に愛情を注いだ分、必ず自分に返ってくる。ただ、狼の健気さが切ない。2020/03/09
かおりんご
49
絵本。読み聞かせるために読む。人は見た目で判断しちゃいけません。オオカミさんが、めちゃくちゃいい人っぷりを発揮していて、いい味出してます。2015/05/06