出版社内容情報
まぬけな校長先生と生徒たちの、世にもおかしなどろぼう学校の話。ある真夜中、みんなは町で一番大きな建物にしのびこみました。 4才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
330
かこさとし 作。まぬけな泥棒たちのお話。歌舞伎仕立ての幕開きで登場するのは校長先生。名乗りは「くまさかとらえもん」※。風貌は石川五右衛門といった風情。一方、生徒の泥棒たちは、みんなコソ泥風。いわゆるオチは、いかにもオチらしいもの。校長先生が見得を切ってオシマイ。あとがきにもあるが、たしかに紙芝居にはピッタリである。子どもたちにはウケそうだ。2024/11/08
kaizen@名古屋de朝活読書会
147
どろぼう がっこうといっても、こどもむけ。 本当にどろぼうになれるかどうかはわからない。 しっぱいもいっぱいして、ほんとうにどろぼうになれるのだろうか。 がっこうへいって、しっぱいしても、 この本のことを思い出して気にならないようになればしめたもの。2014/06/30
のっち♬
123
まず歌舞伎風の大見得を切らずにいられない校長くまさかとらえもんのネーミングが秀逸。「げんき」で「かわいい」生徒たちは真面目に宿題に挑み悉く大ボケをかます。そんな落第生たちを率いた遠足でせんせーもまた大コケする。「わかりやしたー」「ごめんなせー」という挨拶や、「ぬきあしさしあししのびあし」で読み手の歌心を試すなど、独自の世界観にレトロ笑劇の要となるエッセンスが詰まっている。元々は学位論文に忙殺されて下書きの裏に黒と黄の二色で乱暴に走り書きした紙芝居、デッサンと構図のざっくり感を笑いへと昇華する才覚は確かだ。2024/02/11
seacalf
117
「はーい、へーい、ほーい、わかりやしたー。」いきなり声色を変えて、うちの奥さんは何を言っているかと思ったら『どろぼうがっこう』の台詞だった。小さい頃に読んで貰った絵本なのに、よく覚えているなあ。金と銀の目をした変なフクロウがお話してくれるのは、山また山の村はずれにある泥棒学校のお話。妻はインパクトある着物を着たくまさか先生が好きだったらしい。可愛いとはいえない生徒達の風体と出された宿題のポンコツっぷりが笑いを誘う。もとは紙芝居だったらしいが、構図がとても上手く話にのめり込みやすい。可笑しくて楽しい絵本だ。2020/02/10
AKIKO-WILL
99
こんながっこうあるんだ!ってタイトルみて読みたくなりました!「ぬきあし、さしあし、しのびあし」このフレーズが面白いです!よるの遠足で最後のオチがまたまた苦笑!間抜けなどろぼうがっこうの先生と生徒達ですね〜2016/03/06