出版社内容情報
世界の紛争地に生きる人々を撮り続けてきたフォト・ジャーナリストが1977年から撮りためた子どもたちの写真集。95点を収録。 子どもから大人まで
内容説明
フォト・ジャーナリストになって18年。世界の紛争地をめぐり、撮りためた写真を見かえすと、どのフィルムにも子どもたちの姿があった。子どもたちは、紛争地での最初の“ともだち”だった。長倉洋海写真集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
125
いつもにこにこしているね?だって、幸せなんだもん。今日はあなたが来てくれたし。今日という日に喜びや楽しみを見つける。その笑顔に私まで幸せな気分になる。…同情なんていらないよ。自分の力で生きているんだ。…世界の紛争地を巡り撮りためた写真には、子どもたちの姿がある。その純粋な微笑みが私の緊張をほぐす。見ず知らずの髭もじゃに、臆することなく近づいてきてくれる。…日本は戦争がないから行ってみたいな。全てを破壊されちゃった。モノはないけれど、この土地は最高さ。おじさん、ここはいい所だろう?遊ぼうよ。ともだちとして。2021/06/17
ヒラP@ehon.gohon
15
長倉洋海氏が親しみをこめて、「Dear Friend(実際にはfriends?)」と呼んだ子どもたちの表情を見続けているうちに、安易に友だちのつもりになってはいけない、彼等の抱えている重さに息苦しくなりました。 紛争や貧困の中で、精一杯命を輝かせている(時には亡くなった幼子の)写真は、安穏と平和と安全と、純粋さを失った日本の社会構造に生きている若者たちに、「友だちになろう」と語りかけているように思えてきたのです。 問題提起でありアンチテーゼとしてのタイトルに、若者はどの様に答を出すのでしょうか。 2019/03/04
Takao
4
1998年8月発行(初版)。図書館でふと目にし読んだ(?)。エルサルバドル、アフガニスタン、フィリピン、レバノン、ヨルダン、ブラジル、メキシコ、マレーシア、グアテマラ、パキスタン、南アフリカなどで撮影された91枚の子どもたちの写真が収録されている。難民キャンプや途上国で暮らす子どもたちの一瞬の笑顔や、凛々しい表情が捉えられている。本書出版から18年。子どもたちはどんな大人に成長しているのだろうか。それとも…。世界中の子どもたちに「平和」を願いたい。2016/10/25
ケン五
4
時折、引っ張り出して眺めます。なんとも言えない友達たちの眼差しが好きです。2009/11/28
あられ
2
ともだち…というタイトルに、はじめは頁を捲りながら混乱した。そのうち、そのタイトルの持ついろいろな意味が伝わってくるような気がして、目が離せなくなった。ともだち、今、どうしているんだろう???2020/06/03