出版社内容情報
童話作家が天然なる日常をファンタジーぬきで書きつづる爆笑エッセイ集。執筆、講演、家事、育児。読者の共感を保証する一冊です。偕成社のホームページに連載された「日々彩々」と「ききみみずかん」を中心にまとめたエッセイ集。愛してやまない家族のこと、不思議な縁で結ばれたお父さんとお母さんのこと、戦争を乗り越えた富安家の人々のこと、そして童話作家になったきっかけなど、童話作家富安陽子のルーツのすべてがわかるエッセイ集です。
富安陽子[トミヤスヨウコ]
著・文・その他/イラスト
内容説明
愛してやまない家族のこと、不思議な縁で結ばれた両親のこと、戦争を乗り越えた富安家の人々のこと、そして童話作家になったきっかけなど、童話作家・富安陽子のルーツのすべてがわかる自選エッセイ集です。
目次
右手の肖像
運動会
記憶
同窓会
洞川温泉
体育祭
験担ぎ
とらぬタヌキの…
秋祭
キーパーソン〔ほか〕
著者等紹介
富安陽子[トミヤスヨウコ]
1959年東京に生まれる。和光大学人文学部卒業。『クヌギ林のザワザワ荘』(日本児童文学者協会新人賞・小学館文学賞)、「小さなスズナ姫」シリーズ(新美南吉児童文学賞)、『空へつづく神話』(産経児童出版文化賞)、『やまんば山のモッコたち』(IBBYオナーリスト)、『盆まねき』(野間児童文芸賞・産経児童出版文化賞フジテレビ賞)などの受賞作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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野のこ
64
著者の「クヌギ林のザワザワ壮」が好きで借りました。両親の運命的な出会い、母から受け継いだ運動会のお弁当、父の手づくりのカレンダーに芋ハンコの年賀状、思い出がいっぱい詰まってたエッセイでした。素敵で楽しい家族だったんやなぁ。でも母が亡くなってから父が絵の趣味をやめたのは切なかった。そうゆうもんなのかなぁ。伯母の妖怪の話は本気で怖かった。「メアリー ポピンズ」はディズニー映画ですが、私も大好きだったし大笑いしたら空中に浮くの!?と信じてた(笑)おすすめの「ムッドレのかみかざり」は読んでみようと思いました。2018/11/08
ネギっ子gen
59
【父の書斎:本に囲まれた秘密基地のような、あの空間がなかったら、今の私は物語を書く仕事をしていただろうか】 “児童文学界を牽引してきた”あるいは(ご本人の弁です)“決して児童文学界の足を引っぱらない”童話作家が、自身のルーツをファンタジー抜きで綴ったエッセイ集。巻頭にカラー写真。カットは著者。子どもの頃、著者はブランコをこぎこぎ、幼馴染に言ったのだそうだ。「新聞燃やしたらね、まず、紙だけ全部燃えちゃうの。でね、あとに字だけ残って、その字がね、火の中でチリチリチリって燃えるんだよ」と。栴檀は双葉より芳し。⇒2024/05/16
ぶんこ
59
童話作家になられたキッカケとなったのが、著者18歳のお祝いにご両親が自費出版してくださった3編の童話集だったとは。なんて理解のある優しいご両親。エッセイの中に散りばめられたご両親、特にお父様のエピソードが微笑ましい。また義父、実父の介護の話「キーパーソン」は、私も同じく「キーパーソン」だったので共感大でした。施設からの電話に何回も寿命が縮んだことか。仲の良いご両親に育てられた大らかさ、伸びやかさが読んでいて気持ちよかったです。2019/06/08
さつき
58
富安陽子さんの生い立ちや家族のことを中心に描いたエッセイ。偶然にも、彼女の生家が私の祖母の実家近くでした。今はもうない場所、居ない人への懐かしさ、慕わしさが切ないくらい伝わってきます。子供の頃は曽祖母を訪ねて私も一年に一度は訪れていた場所なので親近感が湧きました。富安さんの作品を祖母にも薦めたかったな。2023/11/26
takaC
43
数学系の話って何だろう。『天と地の方程式』のことだろうか。2019/06/08
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