内容説明
野菜をおいしくいただきたい雑誌『日々』の編集長である著者が余命1年のなかで綴ったレシピたち。日々、一食一食を大切にし、愛にあふれた料理。手をかけて料理する喜びがたっぷり詰まった「日々の野菜帖」。
著者等紹介
高橋良枝[タカハシヨシエ]
1942年横浜生まれ。『日々』編集長。大学卒業後、出版社に入社、雑誌の編集に携わる。30代半ばでフリーの編集者、ライターに。42歳で編集プロダクション「アトリエ・ヴィ」を設立、多くの雑誌や書籍の編集、PR誌を制作。60歳を過ぎて、料理や器、旅などをメインテーマにしたリトルマガジン『日々』を創刊。2017年4月24日永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
45
野菜をおいしくいただきたい雑誌『日々』の編集長である著者が余命1年のなかで、インスタグラムを始めて綴ったレシピたち。旬のもの、そして一食一食を大切にし、手をかけて料理する。本人のコラムも優しく心に響く。派手なレシピではないけれど、野菜たちが生きていると思えるようなレシピばかり。料理は季節を感じながら食べるとより一層得るものが多いだろう。2017年に没。ご冥福をお祈りいたします。2021/06/27
野のこ
38
心の奥からじんわり温かくなるごはん。季節を大切に日々を過ごす。日本に生まれて良かったなぁと思いました。「うすい豆の翡翠煮」美しさに見とれた。今年の冬は私もダイダイ湯してみたいです。高橋さんの日本語も素敵。「ほとばしるように春の息吹きが」とか。「部屋へ差し込む光のなかで…」でちょっと泣きそうに。。飛田さんの言うようにほんとうに素敵な本だと思います。読めて良かったです。ありがとうございました。 2017/10/03
たんぽぽ
19
背表紙の「余命1年」にびっくりして読み始めた。 高橋さんは昨年亡くなられていたんだ、憧れの方がまた一人逝かれてしまった。 余命を知ったあと、日々の生活を大切にして美しく過ごされる。スマホを入手してインスタを始められる。凛とした姿勢と、ほっこりと美味しそうな料理に脱帽。 奇をてらわず、まっとうに、抑えるべきところを抑えた料理は理想です。2018/01/12
aloha0307
15
図書館新刊コーナーでの邂逅に感謝 高橋さんの料理の術で生き生きと笑いかけてくるような野菜たち うすい豆(グリーンピースとは違うのだね)のおむすび、蕗味噌、七草粥etc...素朴なんだけどこの味わい深さは何だろう。「喜んでいただけるかしら?」 高橋さんのおもてなしの心がそのまま伝わってきます。亡き母の手料理を思い出してしまい、涙がこぼれそうになります...2017/08/26
チョビ
6
余命いくばくもない著者がインスタを始めた。そのときに写したおりおりたちのレシピ本。とっても優しいお味がしそうな本。残念ながら著者は亡くなられてたが、こういう風に本を出してもらえるって、幸せな人生だな、と思えた。2018/10/30