出版社内容情報
【目次】
内容説明
どうしてあんなに、自信満々なのか。「従順」か「居丈高」か、世の中に蔓延る二択から逃れるために。
目次
そういうことになってるから
オマエに権利があるのか?
批判なんてしません
やかましい街で
幸せの設定
落ち着いてください
不機嫌
善意
視覚化から資格化へ
不安なくせに
上から目線
気のせい
確信歩き
切り取りだ
すべてを見る
逆ギレw
ヤニる!
承認
届ける
NEW&SPEED
言語化
物を言う
自分で考える
著者等紹介
武田砂鉄[タケダサテツ]
1982年、東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年からフリーライターに。著書に『紋切型社会』(朝日出版社、2015年、第二五回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞、19年に新潮社で文庫化)など多数。新聞への寄稿や、週刊誌、文芸誌、ファッション誌など幅広いメディアで連載を多数執筆するほか、ラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どら猫さとっち
13
声高に叫ばなくても、よくよく聞けば威圧感がある発言。お前が言うな的な居丈高な言葉の蔓延。そして、黙らされている空気感。居丈高か従順かの二択しかない世間。その抑圧から脱するには、何が必要か。『紋切型社会』から10年、武田砂鉄が世に問い考える、言葉で固まる現象の解きほぐし方。紋切型から始まった彼のライター活動は、思考停止や同調圧力を解放するための疑問であり、批判の展開が多い。武田砂鉄に救われる人は、知る限り見当たらない。それでも今の時代、武田砂鉄が必要だ。2025/09/28
たっきー
9
「いきり」をキーワードにしたエッセイ。丁寧な対応よりも、妙に自信ありげな態度の方が良いと思われるような時代。見た目重視で、切り取りしたわずかな部分でジャッジされるSNSとも重なる。最近の政治家(「政治屋」と書かれているが)の嫌な対応を思い浮かべて、どよんとした気分に。2025/11/04
ossan12345
8
右に左に揺れ動く思考に、こちらももやもやしながら着いていくのが大変だが、まさしくそれこそが「いきり」に対抗する唯一の手段なのだろう。でもこれだけいきってる人が多いのは、それだけみんな先行き不透明で不安で、自分だけは分かっている、そんな自分に賛同して欲しい、間違ってねえよなあ?の表れなのかも。分からなくてもいいじゃない、が通じない辛い世の中になった。ところで本の帯作りのことが書いてあるが、最近帯のミスリードは本当に酷い。本の中身に全く関係無く薄っぺらな「言語化」で売りつけるのは良くないぞ!2025/09/23
おさと
7
難しいところもあったけれど、さすが砂鉄さんだなぁ…と。ちゃんと考えよう。2025/10/28
へい
5
砂鉄さんの文章がだんだん小田嶋隆さんのコラムに似てきてとても良い。いきりというのが、小田嶋さんが言うところのポエムなのかなと思った。政治のニュースがどんどん切り取り、ワンフレーズ化することによりいきりやポエムが幅を利かせる時代になってしまった。いきりへの対抗を自分の頭で考えることということは賛同するし、私もこれからもちゃんと理屈を積んで、軽はずみな言葉で終わらせることにしないようにしようと思う反面、たぶんどんどんそういう文章や考えは軽視されていくのだろうと思うと暗澹たる気持ちになるが、諦めずに行こう。2025/09/25




