出版社内容情報
『都会のトム&ソーヤ』などのベストセラー作家・はやみねかおる先生の新感覚ミステリー「ルーム」シリーズの第3弾。SNSの仮想空間で「リセットされた学校生活」を送ることになった中学生たち。もし人生をリセットできたら、あなたは何をリセットする?
【目次】
内容説明
SNSの仮想空間『ルーム』で、シロクマ探偵の助手をしている“ぼく”。現実世界では、平凡な中学生だ。そんなぼくが、『リセットルーム』に入るためのテスト生に選ばれた。資格を得れば、人生をリセットできるのだという。夜の学校を舞台に、テストがスタートする。テスト生は7人。資格を得るのは、ただ1人―。そのとき、謎の侵入者が現れ、こう告げた。「わたし以外、全員死ぬ。そうすれば、リセットルーム入室の資格は、わたしのものになる」
著者等紹介
はやみねかおる[ハヤミネカオル]
1964年4月16日、三重県に生まれる。牡羊座、O型。三重大学教育学部数学科を卒業後、小学校の教師となり、クラスの子どもたちに読み聞かせするための物語を書きはじめる。1989年「怪盗道化師」で、第30回講談社児童文学新人賞に入選し、作家デビュー。2023年、第61回野間児童文芸賞特別賞を受賞
しきみ[シキミ]
イラストレーター。「刀剣乱舞‐ONLINE‐」をはじめ、キャラクターデザインでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
じょうき
12
図書館本。シリーズ第三作。当初の百物語風の物語からARとVRを駆使した近未来ミステリに変化しているが、設定が活かされた作品。「ぼく」とシロクマ探偵の関係性は微笑ましい。「ぼく」はこんなに前向きだったろうかと思いつつ、それが爽やかで微笑ましい読後感に繋がっていて、「ぼく」の成長物語として楽しめる。単体作品としても、そして誰も〜を彷彿とさせる展開で先が気になる。ウォーレン・ライトや覚めない夢といった、はやみねワールドの共通項もあり、わくわくした。それにしても、トムソーヤの新刊はまだ出ないのだろうかと思う。2025/10/08
そうたそ
8
★☆☆☆☆ 「奇譚ルーム」から続くシリーズ三作目。二作目を読み逃していたが、特に問題なさそう。人生をリセットできる"リセットルーム"に入室できる資格を争うテスト生七人のストーリー。まず、横書きの文章になかなか慣れなかったが、それを除いても、どうにも好みに合わない話で、なかなか入り込めずじまい。今の子どもたちには、こういう話の方がウケるんだろうか。2025/07/09
銀華
2
世界をリセットできたら?ああであれば、こうであればいい世界を手にすることができる権利を賭けたテストに参加することができた主人公、だがバグが現れ一人ずつ消えていくーールームと云うバーチャル世界のSNSが流行っている世界での物語で出来ること。それぞれリセットしたい人物の理由も中学生と云う未熟さ故の浅慮が見えるけど己で気付いたり気付かったり、犯人の目的も分かるが、『奇譚ルーム』から読んでないと分からない状態の主人公に対する説明の無さが引っ掛かってしまう。その巻のネタバレになるから仕方ないから難しい課題なのかな。2025/09/17
チタカアオイ
1
【図書館】2025/09/28
あや
0
ヒントと風呂敷の畳み具合が見事で読了感がいい。はやみねかおるっぽさがあって満足。2025/10/06