出版社内容情報
近年、医師と患者のコミュニケーションが治療効果や患者・家族の満足度に大きな影響を与えることが明らかになってきた。短い診察時間で医師とコミュニケーションをしっかり図るコツを、ケースごとに失敗例・成功例を紹介しつつ解説する。
目次
第1章 医師とのコミュニケーションで困ったことはありませんか―コミュニケーションがうまくいけば、治療効果も上がる(医師と良好なコミュニケーションができたら;短い診察時間でもコミュニケーションの質は高められる ほか)
第2章 医療者と「対等」な関係を築く(重要視されるようになってきた「共有意思決定」(SDM)
最適、最高の医療に必要なのは「対等」な関係 ほか)
第3章 真のコミュニケーション力―どんな場面でも実践できる「コミュニケーション上手」とは?(コミュニケーションに関する5つの誤解;治療効果アップのための患者コミュニケーション力=発信力・認識力・役割力・目的力)
第4章 ケース別に解説 医師との会話・失敗例と成功例(持病の薬を変えたい;ネットで調べたので分かってる ほか)
第5章 患者が医療者とともに創る「共育」の関係(医療だからコミュニケーション、それともコミュニケーションするから医療?;患者と医師は「共育」の関係 ほか)
著者等紹介
宮原哲[ミヤハラアキラ]
西南学院大学外国語学部教授。1983年ペンシルベニア州立大学コミュニケーション学研究科、博士課程修了(Ph.D.)。ペンシルベニア州立ウェスト・チェスター大学コミュニケーション学科講師を経て現職。1996年フルブライト研究員。専門は対人コミュニケーション。ヘルスコミュニケーション学関連学会機構副理事長
中山健夫[ナカヤマタケオ]
京都大学大学院医学研究科健康情報学分野教授。1987年東京医科歯科大学卒、臨床研修後、同大難治疾患研究所、米国UCLAフェロー、国立がんセンター研究所室長、京都大学大学院医学研究科助教授を経て現職。専門は公衆衛生学・疫学。ヘルスコミュニケーション学関連学会機構副理事長。社会医学系専門医・指導医、2021年日本疫学会功労賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。