出版社内容情報
週刊朝日連載「司馬遼太郎シリーズ」写真担当の小林修が、司馬遼太郎氏のベストセラー『坂の上の雲』の世界観を写真で表現した。作品の印象的な文章も掲載、写真とのコラボレーションで新たな魅力を引き出す。 週刊朝日連載「司馬遼太郎シリーズ」は2006年に連載を開始して16年が経過、現在も続いている。もっとも長期に連載したのは『坂の上の雲』だった。「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている」という一文で始まり、弱小国だった明治日本の青年たちが必死でロシアに挑み、かろうじて勝利するまでを描く。日露戦争は「第0次世界大戦」とも呼ばれ、現代のウクライナ紛争におけるロシアのあり方とオーバーラップする点も多い。 小林は愛媛・松山を振り出しにした国内はもとより、ロシア、イギリス、フランス、フィンランド、アメリカ、中国、韓国など、作品の舞台ほぼすべてを取材した。写真には旅の要素も含まれており、厳選した写真を司馬氏の言葉とともに紹介することで、『坂の上の雲』の世界を実際に旅するような内容となっている。 司馬氏のロシアに関する言葉は、ロシア情勢の源流を知る一つのきっかけとなるだろう。さらには司馬氏が愛した正岡子規の俳句も引用し、俳句ファンにとっても興味をひく写真集になっている。「司馬遼太郎シリーズ」の小林の写真は、2017?19年の3年連続で日本雑誌写真記者会賞の最優秀賞を受賞し、19年には写真集『司馬遼太郎「街道をゆく」の視点』を出版し、あわせて開催された写真展(東京、大阪)は大きな反響を呼んだ。 2023年は司馬遼太郎氏の生誕100年にあたる。心血を注いだ『坂の上の雲』の世界を写真と文章でお楽しみください。
内容説明
敗戦が国民に理性をあたえ、勝利が国民を狂気にするとすれば、長い民族の歴史からみれば、戦争の勝敗などというものはまことに不可思議なものである。司馬遼太郎のベストセラー『坂の上の雲』の世界観を写真で表現。
著者等紹介
小林修[コバヤシオサム]
1966年生まれ。1990年、立教大学英米文学科卒業。同年、朝日新聞社に入社。出版写真部で「アサヒグラフ」「週刊朝日」などの撮影を担当。2003年、2017年、2018年、2019年、日本雑誌写真記者会賞最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
なつきネコ@小学校に入学した化け猫
koji
ロマンチッカーnao
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