- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > TV映画タレント・ミュージシャン
- > お笑いタレント
出版社内容情報
芸能人の薬物、新型コロナウイルス、安倍首相退陣、そして菅新首相誕生……話題となった出来事を取り上げながら、「言葉」「表現」「テレビ」について考える。世の中のあらゆる事象は、すべてつながっている。朝日新聞「天声人語」よりも深くて鋭い"渾身の作"。
内容説明
「芸能界の薬物」「表現の自由」「大衆とテレビ」から「女帝とコロナ」「戦後レジーム」「菅首相誕生」まで…朝日新聞「天声人語」より深くて鋭い“渾身のコラム集”。独創的視点から人間社会の深層をえぐる20編。
目次
言葉
罪
形
存在
芸人
表現
テレビ
表現の自由
笑いといじめ1
桜と薬
笑いといじめ2
偶然
恐怖
科学的
ステイホーム
間
無責任
真夏の太陽
闘う政治家
覚悟
著者等紹介
太田光[オオタヒカリ]
1965年5月13日、埼玉県生まれ。日本大学藝術学部演劇学科を中退後、88年、大学の同級生の田中裕二と爆笑問題を結成。93年度「NHK新人演芸大賞」、2006年、「芸術選奨文部科学大臣賞」受賞。20年、「ギャラクシー賞」ラジオ部門DJパーソナリティ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
46
著者は爆笑問題太田。「一冊の本」2019年4月号から2020年11月号までの連載に加筆修正した本です。芸人としてのあるべき論的な展開がメインかと思いきや、芸人論・政治(特に安倍さん)の話・新型コロナの3等分といった感じでした。やはり芸人としての姿勢や考え方の記述が面白かったです。テレビで勝負するなら大衆が許容する範囲内でできる芸を模索すべきとの一方、気が付いたら主戦場としているテレビは清廉潔白でなければならず、一度でも倫理を逸脱したらもう戻ってこれない場所になっていることに本人の葛藤や戸惑いを感じました。2021/04/17
sofia
35
第2弾も出ているが、こちらから。ラジオ「カーボーイ」を聴いているので、太田さんがとても優しい人だと知っている。芸人の笑いからあいちトリエンナーレの「表現の自由」からコロナ初期のころの話、安倍さんの話まである。NHK「ふたりのディスタンス」での社長との距離感と、爆笑問題でずっと続けている漫才、テレビでの炎上、そして家で一人気配をなくしての執筆作業…一つだけを知っているのとは全く違う太田さんがいる。2022/11/13
ぐうぐう
29
言葉は大事だ。漫才を主とする芸人にとっては、なおのこと。太田光のコラム集『芸人人語』を読んでいると、太田の言葉への厳しい眼差しを感じすにはおれない。小学三年生の少女が父から虐待を受け、死亡した事件について太田は、学校側が配布したいじめに関するアンケートに少女が残した言葉「先生、どうにかできませんか」にこだわる。「どうにかできませんか」という言葉が放つSOSよりも、「どうにかできませんか」という少女が使うには不似合いな言葉をどうして使わねばならなかったのかに、太田は思いを馳せる。(つづく)2020/12/31
しーふぉ
24
東京オリンピック、ウクライナなどなど政治的な出来事について語っています。考え方は同調出来ない部分も多いですが、政治家より真剣に考えているかもしれない。安倍元首相の銃撃事件では実際に暴力により、犯人の主張が世に広まり変わっていこうとしていることに葛藤している。これには共感というかマスコミが今後どうあるべきか検証が必要だと感じた。2023/09/03
ま
20
この人はニュースをよく見て本をよく読んでるなとつくづく思う。人はいじめを楽しんでしまう(赤ん坊を笑う心理についてのくだり)、との指摘ははっとさせられ目を背けたくもなるが確かにそうだ。でも笑いの本質はいじめなのかな?それがすべてでもないような。終盤はほぼコロナ。コロナに限らず目まぐるしく変化し、かつ後で過去の発言を蒸し返されるこの世の中で自分を表現するってなかなか勇気がいることのように思える。「違和感」よりこっちがいいです。2021/08/25