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出版社内容情報
歴史の主役は指導者や英雄でなく、大衆であるはずだ。本書は、正統な歴史書に出てこない昭和史を大衆の視点からひもとく。メインテーマは風俗。「トルコ」「愛人バンク」「テレクラ」……法規制に抗いながら発展と衰退を繰り返してきた業界模様を史実と証言で綴る。UFO伝説、未確認生物の実態を追うルポも。
内容説明
日本で唯一、「大衆文化担当編集委員」の肩書を持つ小泉信一・朝日新聞記者が昭和を“裏”から覗いた大衆史。週刊朝日の人気連載に加筆し、「未確認生物」「UFO」の章も追加!
目次
夜の街をたどって(額縁ショー;トルコ;愛人バンク ほか)
対談 末井昭×小泉信一「昭和のエロには愛があった」
未確認生物をたどって(神の使いか、満腹の蛇か;逃げろ、ツチノコ;ヒバゴンはいとしく、永遠に ほか)
UFO伝説をたどって(核の脅威を考えた三島由紀夫;理解されない「高遠なる趣味」;空飛ぶ円盤、光るわけは ほか)
著者等紹介
小泉信一[コイズミシンイチ]
1961年、川崎市生まれ。朝日新聞編集委員。大衆文化・芸能担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
38
今時も、手を変え品を変え工夫した商売はあるのでしょうが、やはり、昭和という時代は、別格のように感じます。何が面白いの?と聞かれると困ってしまうようなことがたくさんありました。ノーパン喫茶なんかは典型でしょう。当時のバイト先の先輩に連れられて、行きました。東長崎のルルドでした。あの光景は、まるでコントのようでした。「フランス座」の項目ではヌードさんの名前で、ハニー・ロイ(これはいろはにを逆さまにしたもの)、凝った名前でヴァイオレット式部が紹介されています。このネーミング、素晴らしい!2019/05/21
みや
10
戦後の性風俗をはじめ、世間を騒がせたUMAやUFOなどの「不可思議なもの」を切り口とした裏昭和史。1961年生まれの著者が青春(性春)を過ごした濃厚な昭和の記録であり、良くも悪くも多様性が渋滞し、混沌としていた時代の雰囲気を満喫することができる。風俗業態の変幻自在ぶりに「金儲け」と「エロ」というモチベーションの偉大なることを読み取る。主題とは外れるが、強烈な動機こそ物事を成し遂げるのに最も重要な要素だと痛感。2025/08/29
Katsuto Yoshinaga
9
「今の時代は街を歩いてもエロを感じません。昔はそれこそホステスさん募集の看板があったり、***風呂の看板があったり、いかがわしいモノがあふれていた」「ノーパン喫茶が出てくるまでのフーゾクは玄人さんの時代で、ヤクザとワケありの女たちの世界」といった至言がチラホラ、さすが天下の朝日新聞編集委員である。そんな著者でも「若い人たちが悩まなくなった。読者が悩んでいなければ雑誌は売れない」という時代になってしまったようだ。まあ、風俗史を舐めるには良い本だが刺激は無い、そこは朝日の限界かな…2020/01/14
hitotak
8
昭和の一時期に歓楽街で仇花的に流行した性風俗についての記録など、ほとんど残っていないと思うので、全く知らない世界であるそれらについて書かれたという点で面白く読んだ。軽く、あっさりした書き方なので、普通にこの方面への知識がある方には物足りないかもしれない。2019/08/09
モモサワ キヨコ
5
少し昔はおおらかだったものが今は規制されていたり、その逆もあったりするよな、と考えながら読んだ。タイトルに『風俗、未確認生物、UFO』とあるが、性風俗が中心となっている。『薔薇族』(学生時代に住んでいた町の本屋で初めて見た時は「聞いたことはあるけど、これか!」と思った。普通の明るい町の本屋だった)とか『ストリップ』(小学生の時、地元にもあった)、『エロ本の自販機』(昔、いとこの家の近くにあった。でもその当時でも使われていなかったかも)が少しだけ懐かしい。2020/08/10
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