地政学の逆襲―「影のCIA」が予測する覇権の世界地図

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  • サイズ B6判/ページ数 411p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784023313514
  • NDC分類 312.9
  • Cコード C0030

出版社内容情報

【社会科学/社会科学総記】国際情勢を読み解くカギは?W地理?Wにある! 米情報機関「ストラトフォー」の主席アナリストによる、地政学分析の決定版。欧州、ロシア、中国、インド、イラン、トルコなどの地理的条件や歴史から、今後の世界動向を予測する。ニューヨークタイムズベストセラー。

内容説明

唯一永続的なのは、地図上に占める位置だけだ。だからこそ激動の時代には、地図が重要な意味をもってくる。政治的基盤が足元から大きくゆらいでいる今の時代、地図は次に起こりそうなことを予測する歴史的論理を見抜く手がかりになる。世界的インテリジェンス企業「ストラトフォー」の地政学チーフアナリストが徹底解読!

目次

第1部 空間をめぐる競争(ポスト冷戦の世界;地理の逆襲;ヘロドトスとその継承者たち;ユーラシア回転軸理論;ナチスによる歪曲;リムランド理論;シーパワーの魅惑;空間の危機)
第2部 二一世紀初めの世界地図(ヨーロッパの統合;拡大するロシア;大中華圏;インドのジレンマ;中軸国家イラン;旧オスマン帝国)
第3部 アメリカの大戦略(岐路に立つメキシコ)

著者等紹介

カプラン,ロバート・D.[カプラン,ロバートD.] [Kaplan,Robert D.]
1952年、ニューヨークのユダヤ系の家庭に生まれる。コネチカット大学卒業後、地方紙記者を経て数多くの国を旅する。1980年代以降はイラン・イラク戦争、アフガニスタン戦争、アフリカを取材し、国際ジャーナリストとしての地位を築く。2012年より米民間情報機関、ストラテジック・フォーカスティング(ストラトフォー)に所属し、地政学のチーフアナリストとして活躍している。2008年より新アメリカ安全保障センターの上級研究員、2009~11年には米政権ブレーンとして、国防総省・防衛政策協議会のメンバーを務めた

櫻井祐子[サクライユウコ]
翻訳者。京都大学経済学部経済学科卒、オックスフォード大学経営学修士。都市銀行などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

非日常口

28
地政学についての本が日に日に増え玉石混淆となって行く中、おそらくその火付け役となった一冊が本書だろう。ベルリンの壁を知らない人はいないが、あそこに壁ができた必然性を知る人は少ない。アメリカは大きな島国であり、欧と一括りには語れない。中国やイラン、中南米と世界史で知る出来事が地理的必然の元に起きている事がよくわかる。「地政学的に」と軽はずみに言う人がいるが、本書を消化すれば、一般人の我々には十分で、逆に相手が地政学を理解しているかの試金石としても使えると思う。あとはマッキンダーなど基本書を抑えるだけだ。2016/12/01

羊山羊

16
原著が2012年の著作なので、執筆自体は2008年~2011年頃の情勢をベースに著した1冊のはずだが、まぁそら恐ろしくなる解説力。各国の地理的、歴史的問題を的確に踏まえ、また解説しながら2019年の今でもなお色あせない指摘に満ちている。アメリカの南北~メキシコ問題、中国の海洋進出への指摘、ヨーロッパとイスラムの関係などは、正確に未来を読みぬいていて誤らない。凄まじい1冊だった。要チェックの作家さんだ。少なくとも中国とアメリカのページは必読。2019/01/05

BLACK無糖好き

11
ヨーロッパ、ロシア、中国、インド、イラン、トルコ、メキシコ。夫々の国を地理的要素を元に世界情勢を俯瞰し、国際政治の議論が展開されていく。地理の重要性がグローバル化の影響により低下している中で改めて地政学の視点を取り入れる試みがなされている。アメリカ人国際ジャーナリストで影のCIAとも呼ばれる著者が本書の中でイラクへの軍事介入に関し、「指導者不在の状態で共産主義以上に邪悪なものを生み出してしまった。イラクの体制変換を支持した私自身の、自戒の言葉である」と述べているのが印象深かった。2015/08/14

sakadonohito

8
地理歴史は自分が興味ある分野ということで、少し読んでは思考(妄想)が始まってしまい、なかなか読み進めるのに難儀した。旧ソ連地域、中国、インド、中東、最後に北中米といった感じで言及されていく。地政学は学問ではなく、思想と言う方が合っているのだろうなと感じた。時折白人世界に都合良い方向性を善、そうでないものを悪という前提がすけて見えるのが嫌だった。日本人が読んでためになることは無いが白人エリート層が東アジアをどの程度の解像度で認識しているかを知ることはできるかも。2024/01/20

Shin

8
地政学の理論にひと通り触れた後、それぞれの理論の〈残響〉が現代の(そして現実の)国々の戦略にどう影響を及ぼしているかを知るのに良いと思う。インド、イラン、メキシコあたりはニュースなどで知っているようでその戦略的な立ち位置をしっかり理解できていないことが良く分かった。2017/09/09

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