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出版社内容情報
生きる価値のないただの「糞袋」である私たちが、それでも生かされている意味とは何なのか。ロボット開発を通して、人間の本質を見つめ続けている天才工学者がツイッターで綴ってきたメッセージを、再び問い直す。
内容説明
世界が注目するアンドロイド研究の第一人者が問う「私とは?人間とは?生きるとは?」技術・科学・哲学の境界を行き交いながら、あらゆる根源的問題に対する答えを探し続けるロボット学者が、その思考を余すところなく綴った入魂のエッセイ。
目次
第1章 私はだれ?
第2章 生きるということ
第3章 人間らしさ
第4章 つながりと社会
第5章 信じること
第6章 自由
第7章 挑戦
第8章 進化・孤独・夢
著者等紹介
石黒浩[イシグロヒロシ]
1963年滋賀県生まれ。工学博士。大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授、ATR石黒浩特別研究室室長(ATRフェロー)。これまでにヒューマノイドやアンドロイド、自身の風貌に酷似した遠隔操作型ロボットのジェミノイドなど、多数のロボットを開発。2007年、英国コンサルティング会社Synecticsの「世界の100人の生きている天才」の26位(日本人最高位)に選出される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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ああああ本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hikarunoir
5
著者が勧められ始めたtwitterでの発言を元に広がった考察を深めたエッセイ?テーマは多岐に渡り、身につまされる挑発が次々仕掛けられる。2018/01/26
ma-san
4
エッセイということで読みやすい。哲学本としても読めるが、そう読むとそこまで目新しさは感じない。哲学の入門書としては良いと思う。本書は石黒先生のファンブック的な本で、あくまでもサブ。ではメインは何かというと、石黒先生自身と作品のアンドロイド。あの作品を見たときの何とも言えない感情や呼び起される感情こそがメイン。これは先生自身もおそらく言語化できてないと思う。言語化するとチープになってしまうのがわかっていながら書かざるを得ない。それは作品に狂気をはらんでいるから。すごく真摯に世間とかかわっていると思う。2015/09/02
onaka
3
ロボット研究者石黒先生による、人間や社会に関する哲学的な思索が垣間見られるエッセイ集。人間と同じように考え行動するロボットが実現されたとすると、それは人間にとってどういった存在になるのか?ロボットには絶対真似できない人間ならではの機能があるとすると、それは何?みたいなことをつらつら考えながら、ちょっと斜め上方向から読んでみた。疑問に対する答えはないけど、とりあえず石黒先生のツィートはフォローしてみたよ。2014/08/15
アーサー2号
2
阪大大学院基礎工学研究科でアンドロイドの研究をされている石黒浩先生が日々の"考え"を綴ったエッセイ的なものである。読み始めはこの人小難しい事言うな〜と思いつつ読み始めるも、次第に共感していく。アンドロイドを使って人間とは何かを追求しようとしているのだろうか? 読んでいてP.K.ディックっぽい感覚もある。ユーモアもちりばめてある。石黒先生の考え方、ものの見方が好きだ。2013/07/31
buchi
1
人間にそっくりなアンドロイドを作るためには人間そのものを深く知らないといけなくなる。しかし人間の人間たる所以である心とは何か?魂とは何か?実在が無いからよく分からない。よってどんどん哲学的になる。人間とは究極的にどうなっていくのか?NHK「最後の講義」という番組でも石黒先生の講義の回で「人間はロボットになる」とおっしゃっている。僕は小さい頃母親に「将来ロボットになりたい」といって母親を泣かしたそうだが、今なら上手く説明できる。「体を機械化することで自分の能力を拡張したい」のだ!これは進化なのですよ!母上!2018/06/26