内容説明
１９８９年６月４日「血の日曜日」事件以来、事実上、発表禁止とされた莫言は、黙示録的小説「花兵を抱く女」をひっさげて、二年ぶりに文壇復活を遂げた。―地域共同体も血縁共同体も崩壊に瀕している現代中国農村の状況を的確に描き、新しい中国文学の胎動を伝える待望の第２短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
椎茸
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ノーベル賞受賞作家、莫言の短編集。「透明な人参」「蠅・前歯」「花束を抱く女」の三編。「透明な人参」を原文で読み、(この独特な文章をどう訳すのだろうか)と気になって読んでみたが、想像以上に直訳だった！五感に訴える表現や擬音が多く、中国文学の印象が変わった。少し想像力を要するような表現もある。2013/03/03
