内容説明
いままさに起きている経済の難問を、経済学はどう解き明かしてきたか。16世紀の重商主義から、古典派経済学、新古典派経済学、近代経済学、マルクス経済学などを歴史ストーリーでやさしく紹介。そこに経済の難問解決のヒントがちりばめられている。
目次
第1章 古典派経済学 自由主義経済の魔力
第2章 新古典派経済学 市場経済への信仰
第3章 資本主義経済か、社会主義経済か
第4章 ケインズ革命 マクロ経済学の発展
第5章 社会保障という学問 貧困の排除
第6章 日本の経済学 近経とマル経の展開
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
同志社大学経済学部教授。1943年生まれ。小樽商科大学卒業。大阪大学大学院修士課程修了。ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学経済学部教授を経て現職。『家計からみる日本経済』で第25回石橋湛山賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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手押し戦車
6
歴史は同じ過ちを何回も繰り返す。不況下で財政出動や減税をして失業率を下げる政策を過去に上手に効果を上げてインフレになってしまって小さな政府で規制緩和による政策でインフレを抑え経済が順調に動いていたのに、景気が悪くなって来た時に小さい政府、新自由主義が生き残り緊縮財政によるデフレ促進など、悪い方へ舵取りをする。特に経済政策は良い方に繰り返すのではなく、悪い方に繰り返す性質がある。典型的なのは日本のバブル景気は蛇口の水を一気に止めて普段有るはずの水がなくなりパニックになり皆が水を溜め込んでしまった。2014/12/09
ふみ林
0
十年以上前に不真面目な経済学部生でした。どこかで自分の中の“経済学の地図”を整理しておきたいと思っていたので、図書館で手に取りました。その目的にバッチリ合った本だったと思います。「そういえば自分の時にはマル経の存在感がだいぶ萎んでたなぁ」なんて思いながら読み終えました。2023/06/14
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