寺山修司の牧羊神時代―青春俳句の日々

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784023309708
  • NDC分類 911.36
  • Cコード C0095

内容説明

「牧羊神」―青森高校生の寺山修司が全国の高校生に呼びかけて1954(昭和29)年に創刊した十代の俳句雑誌。1957(昭和32)年までに12号が出た。ここに寺山俳句の精髄がある。未発表句・手紙収録。

目次

第1章 高校時代の手紙(「青い森」時代;春の峠ふりむ…;「牧羊神」結成に関するメモ;「牧羊神」創刊号;「牧羊神」第二号)
第2章 俳句・短歌に刻む永遠の青春(君と逢いたい;川口市幸町;乳房喪失;少女の手紙と道場破り;「牧羊神」第三号;パン句会例会記;「牧羊神」第四号;「牧羊神」第五号)
第3章 十七音詩の荒野へ飛翔していく寺山修司(幼年時代;幼年期から少年期;出発は俳句だった;「高校時代」;八月の青森;「牧羊神」第六号;全国学生俳句祭;「牧羊神」第七号;「チェホフ祭」;点滅して明なり;自己形成の記録・十代の作品;五月の鷹)
第4章 寺山修司の俳句(寺山俳句の背景;母を詠んだ句;父を詠んだ句;無償の精神の光芒―寺山修司と俳句)

著者等紹介

松井牧歌[マツイボッカ]
本名・壽男(としお)。昭和10年5月3日大阪府に生まれる。昭和26年「群蜂」入門、榎本冬一郎に師事。昭和29年「群蜂」同人。寺山修司らの「牧羊神」創刊に参加。昭和39年群蜂賞受賞、現代俳句協会会員。昭和37年川崎三郎らと同人誌「拳」創刊。昭和61年「響」創刊同人、編集同人。昭和63年6月号より1年間「俳句とエッセイ」に連載20句発表。平成5年から亡くなるまで「水路」俳句会を主宰。平成13年から句誌「一滴」同人に。平成19年3月16日急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

2
15-71 乳房喪失 中条ふみ子 離婚後乳癌に罹りながら作歌…生と死、そして愛の交錯 追ひつめられし獣の目と夫の目としばし記憶の中に重なる  出奔せし夫が住みゐるてふ四国目とづれば不思議に美しき島よ 衿のサイズ十五吋の咽喉仏ある夜は近き夫の記憶よ ★彼女は、先輩のマドンナっっっ ヤヴァァイッ…ふふふっ 没後28年を経ても人気の寺山修司が、青森高校時代、全国の高校生に呼びかけて創刊した俳句誌「牧羊神」。これに参加した著者が、10代の寺山の新しい横顔を描く。未発表句・手紙を収録。2011/09/27

おゆ

0
今年は寺山没後30年。没後20年の年に世田谷文学記念館で見た、寺山筆による大量の手紙を思い出した。あまりの量に当時は展示されている内のごく一部しか読めなかったけれど、本書には牧歌宛の手紙や葉書が多数収録されている。天井桟敷を組織する前、10代の寺山の姿。短歌会に殴り込んで主宰選の歌ことごとくをその場で俳句に作り替えるなんて、まんま道場破りやないか…。愛ある寺山論を読むときいつも覚える胸騒ぎ、いわく憧憬・羨望・嫉妬・哀愁・郷愁・喪失感、他全てをやはり得た。わやくちゃである。つまり永遠のカリスマなんである。2013/03/05

takao

0
ふむ2025/05/31

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