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目次
第1章 いろいろな資本主義
第2章 アメリカ型「自己責任」
第3章 資本主義世界の転換
第4章 市場と政府
第5章 「自己責任」から「社会責任」へ
第6章 人間のための資本主義
終章 「自己責任」を超えて
著者等紹介
田端博邦[タバタヒロクニ]
1943年生まれ。東京大学名誉教授。東京経済大学非常勤講師。専門は、労働法。比較労使関係法、比較福祉国家論などを中心に研究。フランスをはじめ多国籍企業の労使関係にも明るい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田舎暮らしの渡り鳥
7
ドイツの資本主義をアメリカと対置させ、新自由主義や教育の崩壊、自己責任論の批判を展開する。妥当な線だろう。ドイツ、スウェーデン、フランスを社会モデルとして興味を持っていたが、そのうちドイツのライン資本主義に触れられたことが意義であった。アダム・スミスは人間の幸福とは「健康で、債務がなく、良心にやましいところがない」ことを指したという。「市場」と「社会」が分裂する資本主義において「良心にやましい」ところはなくとも「良心に則った」労働を手に入れることは制度的に矛盾につきあたる。2019/10/20
しんしん
3
自己責任を超えて社会責任を手厚くしていこうという主張の本。 自分には個人が起業して会社と仕事を作っていくイメージが強いが、社会に仕事を作って雇用を生み出す役割を求めている感じがした。 そこのところの社会モデルをもうすこしつっこんで解説してほしかった。2016/06/13
Miki
0
自己責任VS.社会責任。今の格差社会日本においてとりわけ目を引く問題について、ジョン・ロックからアダム・スミス、ケインズからフリードマンまで様々な主張をわかりやすく盛り込みつつ、色々な示唆を与えてくれた。人類が歴史の中で築き上げてきた、社会保障や団結権など社会的資本主義のしくみが、グローバリズムやアベノミクスやトランプ政権の下、危機に瀕している。この本が書かれたのは2010年だが、この本で憂慮されている事態が、さらに加速的に日本や世界で起き続けていることを、筆者は今どう思っているか聞きたい。2018/02/15
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