出版社内容情報
■序章 感情を読み合う脳―なぜ「エモい」は人を惹きつけるのか1.「エモい」は〝匂い?のようなもの?2.SNSの通知音は〝サバンナ?の合図?3.〝泣ける映画ランキング?が作る社会的涙腺同期4.縄文人の〝共感の祭り?と現代のSNSトレンド5.「エモい」は、他人の感情を〝再生?する脳の働き6.「脳の演出家」扁桃体は、無意識の編集者である7.「共感の脊髄反射」は哺乳類だけの特権か?8.言葉を発した瞬間、脳は〝孤独?を知る9.〝いいね?を押す前に起きている無意識の身体反応10.私たちの〝エモさ?は、文明の摩擦熱のようなもの■第1章 感情を先取る脳―「エモい」脳の正体1.心拍が先に変わり、脳が理由を後づけする2.〝直感?の正体は、身体が先に拾った危険信号?3.〝鳥肌が立つ?は、進化上の〝社会的サイン?だった 4.脳は世界をそのまま見ず、不要な選択肢を間引く 5.扁桃体は言葉の外側を読んでいる 6.ホラー映画の〝恐怖快感?は脳の二重奏 7.AIが予測しているのは、「感情」ではなく身体喚起の表出である 8.「エモいね」と言い合うとき、身体喚起は部分的に共有される 9.心拍のゆらぎは、〝ドキドキ?に物語を与える 10.情動は、〝生存に必要な勘違い?の集積である ■第2章 感情の解像度が失われる時代―言葉を失った脳 1.「エモ語」が世界を単純化する 2.「エモい」は平安の残響語だった? 3.感情の脳内表現を言葉が変える 4.感情語が減ると、脳の解像度が下がる 5.言葉の貧困が他者理解の余白を狭める 6.〝エモい?は安全確認の合図だった? 7.子どもの「口ぐせ」は脳の発達地図である 8.AI翻訳が消してしまう〝心のゆらぎ9.「エモ語社会」では、議論の解像度が下がる 14810.言葉を取り戻すとは、感じる力を取り戻すこと ■第3章 予測脳疲労―未来を読みすぎた臓器 1.人間だけが〝未来の自分?に共感できる動物 2.考えすぎは、未来予測の空回りである 3.通知音は〝小さな地震?として脳を揺らしている 4.「FOMO」は群れから外れる恐怖の再演 5.フェイクニュースは脳の〝省エネ防衛策?だった 6.〝先回りする脳?が起こす予測誤差の暴走 7.「今ここ」にいることが、脳にはいちばん難しい 8.〝未来を読む?ことは、希望と不安を同時に増幅する 9.予測を手放すことも、知性である 10.未来を読みすぎた脳が、再び〝今?を学び直す ■第4章 過察という社会的適応―感じすぎる脳の進化 1.「過察」と「ガサツ」は同じ神経軸の両端にある 2.アストロサイトは、感じすぎる脳の環境を支えている 3.空気を読み続けた脳には、眠る時間が必要である 4.「孤独」と「過察」は、社会脳の表裏かもしれない 5.〝空気を読む?文化の神経コスト 6.過察型社会には、情動を逃がす仕組みが必要だった 7.共感疲労は、他人の痛みをなぞりすぎることで起こる 8.〝感じること?を恐れた文明 9.「優しさ」を保ちながら鈍くなるという技術 10.過察は、
【目次】
内容説明
相手の気持ちを読みすぎる。まだ起きていない出来事に先回りする。なぜ脳は、そこまで「察して」しまうのか―。相手は怒っているのかもしれない。ただ忙しいだけ?今転職しないと次のチャンスはないだろう。でも仕事が合わなかったら?脳は複数の可能性を同時に思い描き、それぞれに備えようとする。情報過多な時代に、その高度な「察する力」が疲労や生きづらさを生む。本書では、神経科学の視点からこの「過察する脳」の正体を解き明かす。
目次
序章 感情を読み合う脳―なぜ「エモい」は人を惹きつけるのか
第1章 感情を先取る脳―「エモい」脳の正体
第2章 感情の解像度が失われる時代―言葉を失った脳
第3章 予測脳疲労―未来を読みすぎた臓器
第4章 過察という社会的適応―感じすぎる脳の進化
第5章 感情を再編集する―回復する臓器としての脳
著者等紹介
毛内拡[モウナイヒロム]
お茶の水女子大学ヒューマンライフサイエンス研究所助教。1984年、北海道函館市生まれ。2008年東京薬科大学生命科学部卒業、2013年東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員等を経て、2018年3月よりお茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。2026年4月より現職。専門は神経生理学・生物物理学。「脳が生きているとはどういうことか」をテーマに、基礎研究と医学研究をつなぐ研究に取り組む。『脳を司る「脳」』(講談社ブルーバックス)で第37回講談社科学出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




