出版社内容情報
グーグルやアップル、OpenAIなど、世界を牽引する巨大企業がひしめくシリコンバレー。そこで生み出されるテクノロジーは「人類の福音」か「黙示録」か。「アメリカのリアル」を余すことなく伝え切る、元朝日新聞サンフランシスコ支局長による渾身のルポ。
【目次】
内容説明
アルトマン、マスク、巨大テック企業―彼らが描く「未来」の裏で、何が起きているのか。朝日新聞元サンフランシスコ支局長が迫った、「テクノロジーの聖地」の光と影。世界を書き換える者たちと、取り残される者たち。
目次
第1章 生成AIブームの作り手たち
第2章 広がる生成AI
第3章 身構える労働者たち
第4章 シリコンバレーと政治
第5章 岐路のSNS 人々は繋がれたのか
第6章 国家を超えるビッグテック
第7章 恩恵をどう広げるか
著者等紹介
五十嵐大介[イガラシダイスケ]
1974年埼玉県生まれ。ボストン大学大学院ジャーナリズム学科修了。英字誌「Tokyo Journal」、時事通信社英文記者を経て、2003年に朝日新聞社入社。13年から18年までアメリカ総局員(ワシントン)、21年から25年までサンフランシスコ支局長。25年4月から経済部の編集委員として、AIなどテクノロジーが社会に与える影響を取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
41
利便性を感じながら、機械の指令に従っている。新たな楽しみを見出しているうちに、心が操られている。雇用の機会を創出しながらも、もう片方で役割が奪いとられている。豊かさをもたらす一方で格差が拡大している。最先端を行くその場所で、渦中の人々は何を考え、何を思うのか。抑制を試みながらもアクセルに押し切られる。ブレーキは外される。フェイクを削除する仕組みは消された。何を信じ、何を疑うのか、受け取る側のリテラシーが試される。人類は自ら生み出したテクノロジーに支配されるのか?利用する一人ひとりの責任も決して軽くない。2026/06/16
よっち
27
世界を動かす「シリコンバレー」の最前線で、いま何が起きているのか。AIブームの光と影を鮮やかに浮き彫りにした1冊。OpenAIの内紛やビッグテックの動向、エヌビディア躍進や国防総省との連携の一方で、AIが国家戦略や軍事に深く入り込む現実を示唆し、テック企業と司法省と対峙や広告入札の一秒の攻防、ハリウッド脚本家やコールセンター、物流現場でのAIによる雇用変革と監視のリアル、シリコンバレーと政治の接近、SNSの岐路、AI民主化の試みまでを幅広く扱い、AIの影響力と富の集中、格差の拡大を浮き彫りにしていました。2026/07/13
shikada
14
米国を中心に、AIを含む先端技術がもたらす影を取材した一冊。影の部分は、AIの軍事利用や電力の大量消費、ディープフェイクによる詐欺や選挙への不正介入、雇用の喪失など。ビッグテックが政治家とくっついて、技術の進化と規模拡大だけを目的とするevilな方向に進むのを見ると暗い気持ちになる。一方でそうした害を適切に把握し、規制や正しい運用に向けて活動している人がたくさんいることもわかった この分野にはとても興味が強くて、本を読むだけではなくもう少し深く研究したり学んだりしたいと考えるようになっている2026/09/09
スコットレック
3
丹念な取材を重ねたうえで書かれた新書。読み応え十分だった。本書で登場した超巨大企業の人類への恩恵は確かに計り知れないものだろうが、だからこそその影もまた大きく、そして暗い。人間の倫理に頼るよりも、AIに強制的に倫理を持たせた方が早いし確実なような気もする。それもまた難しい(と、本書で示されていた)ことなのだろうが・・。 重い話が中盤以降特に続くが、最後に希望を見出せるような終わり方でよかった。2026/08/04
miharasi_mamiya
3
アメリカのIT業界を取材した内容。AIブームとアメリカのAI企業の内紛とその顛末、アメリカ政治とIT企業が接近していく様子など。目まぐるしく変化するIT業界とその余波でリストラされてしまう労働者の話が大変そうだった。2026/07/22




