出版社内容情報
なんの結果も出せないとき、自分の努力不足や能力のなさを呪ってはいけない。それは全部遺伝子のせいだ。あなたの存在は、進化の過程で生き残ってきた優秀な遺伝子にほかならない。懸命に生きるあなたへ贈る、植物学者からの渾身の努力論。
内容説明
人生は、自分の可能性を探す旅である。世の中には、足の速い人もいれば、足の遅い人もいる。なぜ足の遅い遺伝子は存在するのだろうか?凡庸だと思える自分の遺伝子に、本当に価値はあるのだろうか?生物は、意味のない個性を持たないという。植物や動物たちの進化の歴史から学ぶ、自分のかけがえのない個性を伸ばす方法。
目次
プロローグ―すべては遺伝子のせいだ
第1章 世界がもし“勝ち組”だけだったら―個性とは何だろう?
第2章 私たちはなぜ人と比べたがるのか?
第3章 人生は自分の武器を探す旅である
第4章 なぜ生命は死ぬのか?
第5章 遺伝子四〇億年の旅
第6章 人生の使命
第7章 欠点には意味がある
エピローグ
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年、静岡県生まれ。農学博士、植物学者。静岡大学大学院教授。岡山大学大学院農学研究科修了後、農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
75
確か広島の古本祭りの帰りに新刊で購入した本。 遺伝子はなぜ不公平なのか?答えは、よくわからない環境でのリスク分散である。個人的には多様性は数打てば当たるくらいの意味合いで考えている。そしてヒトカスの脳では多様性が理解不能である。ゆえに序列を作ってディストピア管理社会を形成するのである。自分で自分の首を絞めていたわけである。 それはそうと生命は「永遠に存在し続けたい」と思うそうである。シンプルながら誰もがそう思うだろうな。その結果生まれたのが死であるとはなんという皮肉。 2026/05/04
特盛
30
評価3.3/5。著者は植物学者。「世界史を大きく動かした植物」はめちゃくちゃ面白かった。今回は遺伝子に関するエッセイで、必ずしも著者の専門ではない。人生の遺伝の不条理を認めつつ、生きていること自体のかけがえのなさ、すばらしさを著者なりの言葉で肯定する。出来ないこと、劣っていることにも隠れた意味があるかもしれない。脳がいくら生きるのが嫌だ、と言っても免疫細胞含め全身の細胞は必死で生きている。他者と比べて劣等感などで自分が嫌いになっている人にはポジティブな生き方に向けてのヒントになるかもしれません。2024/12/21
アマザケ
18
面白かった。身近にある具体的な例から、難しい遺伝子の話を理解できるよう工夫してある。著者は遺伝子の存在から考えると、苦手なこと、弱いことには意味があるという。私も含め、日ごろネガティブに生きている人は勇気づけられるに違いない。2025/04/18
Micky
8
稲垣さんは足が遅かった。これは遺伝子のせい!?人は経験し知識を身につけて生き残る術を学ぶ。規則で個性を矯めて平凡な社会人(?)に育てるような教育もある。社会に出ると独創的なアイデアを出せと言われる。これは無理だろう。 いろんな欠点を持った人々が生き残ってきているが欠点って何?欠点ではなく個性。その人の持ち味。それを価値あるものにするのが本当の教育かも知れない。 で、足が遅い意味とは?命の危険がある場所に真っ先に着くことはないなあ。遺伝子は種の存続の為様々な可能性を残しているようだ。2024/11/21
VENA
7
タイトル通り遺伝子学の専門家が、遺伝子の不公平さについて、述べている本。人には得意不得意があり、それらは遺伝子によって決まるものが多いため、努力では限界がある。そもそも努力ができるかどうかも遺伝子によって変わってくる程なので、遺伝子の力を舐めてはいけない。だから自分の得意なことを見つけ出し、自分のフィールドで戦うこと。それに加えて人よりも劣っていることも一つの個性で、無意味なことではないと述べられていた。当たり前のことだが、専門家がそのように述べてくれているというのは、一つの救いになったと感じる。 2026/01/19




