朝日新書<br> 成熟の喪失―庵野秀明と“父”の崩壊

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朝日新書
成熟の喪失―庵野秀明と“父”の崩壊

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  • サイズ 新書判/ページ数 400p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022952738
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0295

出版社内容情報

ひとは何かを失わなければ成熟した大人になれないのか?「成熟」による父性の獲得が虚構であることを解き明かし、「継承」という未来への問いを導く新世紀の本格文芸評論戦後日本の自画像として江藤淳が設定した「成熟」と「喪失」――いまなお多くの書き手を惹きつけてやまない問題系について、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を契機に、『シン・ゴジラ』から『シン・仮面ライダー』へといたる庵野秀明の主要作品を読み解きながら、「これからの日本(人)にとって成熟とは何か」を提起する批評的実践*目次はじめに序論 「母」の解体と「妻」の捏造――『シン・エヴァンゲリオン』論 1 エヴァンゲリオンと私  2 〈考察〉の空虚な迷宮 3 「成熟」 の年齢 4「人類補完計画」とは何だったのか? 5 カヲルとアスカとミサト 6 マリとは何者か? 7 world without EVA第一章  エヴァンゲリオンとは何だったのか? 1 庵野秀明の時代?  2 「エヴァンゲリオン」の結末は、あれでよかったのか?  3 『ニッポンの思想』と庵野秀明    4 逃げるは恥だが役に立つ?    5 「成熟」の主題による迷走     6 「大人」の「男」になること  7 エヴァ、始まりの終わりと終わりの終わり   第二章  〈シン〉の構造    1 『シン・ゴジラ』再見   2  加藤典洋の『シン・ゴジラ』論   3 『シン・ウルトラマン』誕生   第三章  庵野秀明は「実写」の夢を見るか  1 「実写」で/を撮るということ    2 「宝石」はけっして手に入らない――『ラブ&ポップ』    3 「二人」になることの病――『式日』 4 「シン」の「第〇作」? ――キューティーハニー』 第四章 「シン」の再生――『シン・仮面ライダー』論 1 暴力論/正義論としての『シン・仮面ライダー』  2 幸福論としての『シン・仮面ライダー』   3 「継承の物語」としての『シン・仮面ライダー』   4 緑川ルリ子とは「何」か?第五章  江藤淳と 「治者」 のパラドックス 1 『成熟と喪失』 ふたたび  2 加藤典洋の江藤淳  3 上野千鶴子の江藤淳   4 福田和也の江藤淳  5 大塚英志の江藤淳    第六章  庵野秀明と「日本的成熟」    1 「他者」との遭遇    2 「喪失」の喪失と「継承」の獲得 3 庵野秀明の「成熟」  おわりに

内容説明

ひとは何かを失わなければ成熟した大人になれないのか?「成熟」による父性の獲得が虚構であることを解き明かし、「継承」という未来への問いを導く新世紀の本格文芸評論。戦後日本の自画像として江藤淳が設定した「成熟」と「喪失」―いまなお多くの書き手を惹きつけてやまない問題系について、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を契機に、『シン・ゴジラ』から『シン・仮面ライダー』へといたる庵野秀明の主要作品を読み解きながら、「これからの日本(人)にとって成熟とは何か」を提起する批評的実践。

目次

序論 「母」の解体と「妻」の捏造―『シン・エヴァンゲリオン』論
第1章 エヴァンゲリオンとは何だったのか?
第2章 “シン”の構造
第3章 庵野秀明は「実写」の夢を見るか
第4章 「シン」の再生―『シン・仮面ライダー』論
第5章 江藤淳と「治者」のパラドックス
第6章 庵野秀明と「日本的成熟」

著者等紹介

佐々木敦[ササキアツシ]
1964年生まれ。思考家、批評家、文筆家。音楽レーベルHEADZ主宰。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。文学、映画、音楽をはじめ、芸術文化の諸領域で横断的に活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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しゅん

13
庵野秀明論であり、江藤淳論でもあるが、そのどちらでとない。ちゃんと庵野作品に触れられたり、江藤論、および上野千鶴子・大塚英志・福田和也・杉田俊介などの江藤論も語られてはいる。ただ、実際は日本社会における「成熟」の奇妙さについて語っている。成熟を語ることが、成熟しないままでいるエクスキューズになる。社会(=シャカイ)を語ることが、社会を無視することのエクスキューズになる。そう考えると、言葉にすることに含まれる必然的な嘘の探究が、本書の向かった先に思える。嘘をひっくり返すための言葉の流れとして本になる。2024/07/11

caniTSUYO

2
エヴァンゲリオンを主軸とした庵野秀明の作品群、並びに庵野秀明論を文芸評論家の江藤淳「成熟と喪失」を引き合いに出すことで、日本社会における「成熟」論を浮かび上がらせる。TVシリーズ、新旧劇場版、シン・エヴァについての解釈は意外性はないが、エヴァ以外のシン・シリーズの解釈やそれが庵野にどの様な意義を与えたかという成熟の変遷の整理は目から鱗だった。 個人的にシン・ウルトラ/仮面ライダーは映画としてイマイチな印象だったが本作を読んで再鑑賞したいと思った。2024/11/23

いかすみ

2
なぜなら「成熟」するとはなにかを喪失することではなくて、「成熟」を喪失することだからである。この本の最後の一文を証明するために、庵野秀明さんや江藤淳さん、その他の評論家が参照される。筆者も注意しているが、この本は庵野秀明さんの作家論や作品論ではなくて、「成熟」とは何かについて語る批評である。劇場版『シン・エヴァンゲリオン』よりも『シン・仮面ライダー』の重要性を筆者は指摘する。前者を無理やり終わらせたマリの存在抜きで語られる後者こそ、「喪失」が「喪失」としてあるからである。2024/10/13

静かな生活

2
REVIEW SCORES 75/100 非常に複雑なコンセプト。宇野のサブカル批評と対照的で、ジャーナリズムと距離を置きつつ、結局結論は宙吊りになっている2024/08/05

takao

2
ふむ2024/07/28

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