出版社内容情報
定額働かせ放題、精神疾患・過労死、人材使い捨て、クレーム対応……志望者大激減と著しい質の低下。追いつめられる教員の実態。先生たちのリアルな姿を描き話題の朝日新聞「いま先生は」を再構成・加筆して書籍化。
内容説明
なぜ学校の先生は忙し過ぎるのか?山積する様々な課題に迫る。「過去最低の倍率」を毎年更新する採用試験、極端な長時間労働を可能にした「給特法」の実態、歯止めがなくなった保護者の過度な要求、管理職から指示される妊娠時期、それでも子どもと向き合う教員の苦悩。長年の取材から見えてきた学校の問題点と解決策。
目次
第1章 崩壊する教員採用(「#教師のバトン」炎上は必然だった;教員の働き方改革の現在地 ほか)
第2章 「定額働かせ放題」の制度と実態(いくら残業しても給与額が変わらない「給特法」の実態;「残業代なし」のまま肥大化してきた教員業務のリアル ほか)
第3章 変わらない部活指導(近年、増え続けてきた部活動指導の負担;想像を絶する部活指導の現実 ほか)
第4章 ぼやける公私の境(「オン」と「オフ」があいまいな実態;産休中も生徒にばれないように出勤 ほか)
第5章 いま、教員は(子どもへの影響;多様になった不登校にきちんと向き合うために ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
定額働かせ放題、精神疾患・過労死、人材使い捨て、クレーム対応…志望者大激減と著しい質の低下。追いつめられる教員の実態を取材した1冊。過去最低を毎年更新する採用試験の倍率に労働環境に不安を抱く学生たち、門戸を広げる一方で懸念される質の問題、教員不足の顕在化、増える離職者や求職者、残業代なしのまま業務が肥大した給特法の実態、保護者の過度な要求や部活動指導の負担、地域移行は可能なのか、公私がなく休めない現状など、読めば読むほど過酷な現場が伺えて、できることから一つずつでも意識や制度を変えていく必要がありますね。2024/05/06
ノンケ女医長
28
帯にある通り、教育現場の過酷さについて詳述されている。ある程度、現在の教育環境、社会問題に関心があったり、退職していく教員への懸念がある人ならば、すでに知っているところが多いと思われ、目から鱗が落ちるような読書体験にはならなかった。問題提起はするけれども、有効な解決策を提示したり、一番揺るがしがたい核心である保護者対応の熾烈さについて書き尽くしていれば、読み応えがあったかなと思うし、もっと協働したいという気持ちになれたのに。表層的だなあという感想に終わる。2024/08/13
manamuse
18
うわぁー。各自自治体の教員試験受験者数を増やすための策が酷すぎる。5教科じゃなくて国・数だけ⁉︎小論文や実技なし⁉︎試験対象を3年にも⁉︎管理職を念頭においてるから1種とか2種の差が出るんだろ?ならその壁取っ払えよ。こんなの当然質が下がるに決まってるだろーよ。今でも充分使えねーっつーのに!医者同様に士業なんだから高給をあげて下さいよ。じゃないと、マジで日本の将来やばいと思うぞ。2024/05/06
しろくま
11
「定額働かせ放題」…これは本当にそう思います(^_^;)教員免許を必要としない仕事もたくさんありますし、部活の時間設定事態が勤務時間外でしたし(涙)。人権無視で、教員には何を言ってもいいと思っているような保護者もいますし。やりがいと責任をもって教員をしている人達も、これ以上状況が改善しないと、辞めていくのではないかと思います。メンタル不調などで欠員が出ても、補充がなく、欠けた人の分までさらに仕事量が増えるのが現実。自分の周りにも疲弊している人は多いですし、課題は多いと改めて感じました。2024/05/12
jima
8
最後の「一度のみの教員の待遇改善にとどまらず、公的投資の普段の充実が求められる」が心に残る。2024/07/10