出版社内容情報
戦争、疫病、貧困と分断、テクノロジーと資本の暴走──歴史はかつてなく不確実性を増している。「転換点」を迎えた世界をどうとらえるのか。縮みゆく日本で、私たちがなしうることは何か。人類最高の知性の目が見据える「2035年」の未来予想図。
内容説明
2020年代、全世界を襲った「地殻変動」。大きく書き換わる世界地図の中に、私たちの居場所はあるのか?私たちが見ていた「グローバル化」の夢は、脆くも崩れ去った。地球に住む私たちが共有したのは、パンデミックと、歴史の針を戻したような戦争だった。ここから、世界地図は大きく塗り替わる―。世界、日本、そして「私たち」は、いったいどこに向かっているのか。世界最高の知性が、激動の近未来を大胆に予測する。
目次
1 民主主義の未来予想図(エマニュエル・トッド―まもなく民主主義が寿命を迎える;マルクス・ガブリエル―危機の時代にこそ、「新しい啓蒙」が生まれる;與那覇潤×市原麻衣子セッション)
2 資本主義の未来予想図(ジャック・アタリ―今こそ、「命の経済」へ舵を切るとき;ブランコ・ミラノビッチ―「不平等」な世界で、資本主義を信じる;東浩紀×小川さやかセッション)
著者等紹介
トッド,エマニュエル[トッド,エマニュエル] [Todd,Emmanuel]
歴史家、文化人類学者、人口学者。1951年フランス生まれ。家族制度や識字率、出生率に基づき現代政治や社会を分析し、ソ連の崩壊、米国の金融危機、アラブの春、英国EU離脱などを予言
ガブリエル,マルクス[ガブリエル,マルクス] [Gabriel,Markus]
哲学者。1980年ドイツ生まれ。古代から現代にいたる西洋哲学の緻密な読解から「新しい実在論」を提唱したことで、世界的な注目を集めた。「哲学界のロックスター」の異名を持ち、伝統あるボン大学において史上最年少の29歳で正教授に就任した
アタリ,ジャック[アタリ,ジャック] [Attali,Jacques]
経済学者、思想家。1943年アルジェリア生まれ。経済はもちろん、政治や文化芸術にも造詣が深く、あらゆる主題を網羅した文筆活動を行っている。ソ連の崩壊、金融危機、テロの脅威、ドナルド・トランプ米大統領の誕生などを的中させたことでも知られる
ミラノビッチ,ブランコ[ミラノビッチ,ブランコ] [Milanovic,Branko]
経済学者。1953年生まれ。「エレファントカーブ」のモチーフによって先進国中間層の所得の伸び悩みを指摘し、所得分配と不平等に関する研究で世界的に知られている。世界銀行調査部の主任エコノミストを20年間務めた経験もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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