朝日新書<br> この世界の問い方―普遍的な正義と資本主義の行方

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朝日新書
この世界の問い方―普遍的な正義と資本主義の行方

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  • サイズ 新書判/ページ数 308p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022951953
  • NDC分類 304
  • Cコード C0236

出版社内容情報

中国の進出と権威主義的資本主義、コロナ禍とベーシックインカム、そしてロシアによるウクライナ侵攻。激変する世界の中で大切なのは、「適切な問い」を立て、思考を深めることにある。表面的な事象の裏にある真因は何か、未来をより良くする可能性はどこにあるのか? 大澤社会学が現代社会の事象に大胆に切り結んでいく。

内容説明

権威主義体制であるロシア、中国の挑戦を受ける西欧諸国。経済でも中国の権威主義的資本主義のほうが優勢に見える。このまま自由・平等という普遍的価値は損なわれるのか?そして、流動化する世界の中で、日本はどうすべきか。世界をゆるがす問題の核心に斬りこみ、「目指すべき未来の姿」を大澤社会学が問う。

目次

1章 ロシアのウクライナ侵攻―普遍的な正義への夢を手放さないために
2章 中国と権威主義的資本主義―米中対立、台湾有事と日本の立ち位置
3章 ベーシックインカムとその向こう側―コロナ禍とFBI、そしてコモンズ
4章 アメリカの変質―バイデンの勝利とBLMが意味すること
5章 日本国憲法の特質―私たちが憲法を変えられない理由

著者等紹介

大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年長野県松本市生まれ。社会学者。専門は理論社会学。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。著書に『虚構の時代の果て』『ナショナリズムの由来』(毎日出版文化賞受賞)『不可能性の時代』『自由という牢獄』(河合隼雄学芸賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

120
大澤社会学のユニークな視点に眼が啓かされる。中露を感情的に批判するのではなく、それぞれの行動の合理性を認識する。ロシアではヨーロッパへのルサンチマン、中国では中華帝国というアイデンティティが背景なんだと。更に、本来、正反対のはずの「歴史の終わり」(フクヤマ)と「文明の衝突」(ハンチントン)が同じだという指摘は目から鱗。また、中国の権威主義的資本主義と米国のリベラル資本主義との確執よりもっと怖ろしいのは、米国が権威主義的資本主義に変容しようとしていることという指摘も納得する。読みやすく、いい評論集だと思う。2022/12/12

ころこ

42
第1章ロシア、第2章中国、第4章アメリカと、同時期に出版された『おどろきのウクライナ』と同じ構成になっている。しかも、著者の議論は対談で示されたことに概ね尽きている。しかも橋爪が反論しており、本書を読んでから対談本を読んでも良いし、対談本だけで済ますことも可能だろう。本書は難解な術語や論理を使わないので容易に読み通すことができると思う。後半の第3章BI、第5章憲法9条となっている。ぼくは後半の議論について、結論には全く同意しないが、著者の革命論だとして受け止めている。革命とは一般的に暴力を伴うものだが、著2022/11/22

えとろん

22
新刊「西洋近代の罪」を読む前に一読。かなり鋭い意見(2022年ごろとしては)か述べられており、書かれたとおりになってしまったことも結構あった(トランプ再選など)。他にもロシアのウクライナ侵略、中国の権威主義的資本主義、ベーシックインカム(これについてはものすごい見解が述べられている)など、一枚も二枚も上手の議論がなされていて圧倒される。2025/04/20

おおにし

20
(読書会課題本)雑誌連載の時事評論をまとめたもので、テーマごとに章が分かれていて読みやすい。資本主義に関しては、現在はリベラルな資本主義と権威主義的資本主義の対立構図となっているが、権威主義的資本主義の方が持続可能性が高いのではないかという推測がされている。確かに今のアメリカをみているとリベラルな資本主義を守り抜けるかどうか怪しいところがある。そしアメリカの次期大統領選で民主党が勝つためには、中道路線を捨てて左派路線で対抗するしかないという分析もなるほどと思った。他にも示唆に富んだ評論が多い。2023/08/29

chie

18
今起きている戦争(ロシアのウクライナ侵攻)と、これから起こるかもしれない戦争(中国の台湾侵攻)について。中国のとる、権威主義的資本主義とは。ベーシックインカムとは。変貌、変質するアメリカ。そして、形骸化する日本国憲法の九条。/ロシアのウクライナ侵攻を止めるには、ロシアの民衆の力が必要だと著者は言う。翻って、中国が台湾侵攻を始めたら、必然的に日本は武力闘争をしなければならなくなる、とも。その時日本人という民衆は、どう行動するんだろう。それを考えるための本だったのか...2023/01/08

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