朝日新書<br> 潜入中国―厳戒現場に迫った特派員の2000日

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朝日新書
潜入中国―厳戒現場に迫った特派員の2000日

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  • サイズ 新書判/ページ数 242p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022950321
  • NDC分類 392.22
  • Cコード C0230

出版社内容情報

超大国、米国の背中を追う中国。世界2位の経済力を軍事費につぎ込み、急速な近代化を進めている足元では何が起きていたのか。31の省、自治区、直轄市のほぼ全てに足を運び、空母建造、北朝鮮国境などに潜入。中国当局に拘束されながらも現場を追った迫真ルポ。

内容説明

超大国アメリカを猛追し、国際秩序を塗り替えようとする中国。その足元では何が起きていたのか。国産初の空母建造、新型ステルス機の飛行実験、世界を脅かすサイバー攻撃の拠点、スパイ活動の最前線、宇宙開発、北朝鮮国境、密輸の決定的瞬間…。2007年以降、数々の厳戒現場に潜入した特派員が、監視の目をかいくぐって見た軍や党の実態とは?二度と入ることができない「核心の地」からの最後のルポ。

目次

序章 異形の超大国は何を目指しているのか―現場から見た急速な近代化の足元
第1章 中国軍の強さともろさ―新型ステルス戦闘機の実力
第2章 サイバー空間を占拠せよ―戦力と戦略の実態
第3章 宇宙開発への野望
第4章 世界最大規模のスパイ活動
第5章 中国、海軍大国への胎動―ルポ「空母建造」の現場潜入
第6章 国境から見た北朝鮮―「血の同盟」の実態
第7章 組織でみる中国軍の実像
終章 最後の中国特派員になるかもしれない―縦横無尽に取材のできた時代

著者等紹介

峯村健司[ミネムラケンジ]
朝日新聞国際報道部記者。1997年入社。中国総局員(北京勤務)、ハーバード大学フェアバンクセンター中国研究所客員研究員などを経て、アメリカ総局員(ワシントン勤務)。優れた報道で国際理解に貢献したジャーナリストに贈られるボーン・上田記念国際記者賞受賞(2010年度)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

93
ここまで中国の軍事情報に肉迫できるのであればフリーのジャーナリストになれるのでは。本人は「英語が得意ではない」とおっしゃっているようだが、英語さえ習得さえしてしまえば、「朝日」の看板を外しても世界のどこでもメシを食っている行けるような気がする(ただし中国以外)。不動産屋さんが道楽でやっている新聞事業の従業員の地位に甘んじてしまうのは何とももったいない。早期退職制度でさっさと手を挙げて先に退職金をしっかりともらった方が良いのでは?そのお金を元手に中国の軍事情報専門メディアを立ち上げてほしい。2019/12/22

まると

21
著者が中国に赴任していたのは、胡錦涛から習近平への政権移行時期で、報道統制もまだ少しは緩みがあった頃のこと。著者は、いま当時と同じように軍事施設を隠密に取材したら、無事に帰ってこられるだろうかと自問した上で、はっきり「NO」と断言している。取材の裏話はやや情報が古く、新聞連載を加筆した章も多いため、目新しい驚きはないが、香港問題への対処一つ取ってもわかる、より専制的、強権的な中国の姿は、ここ数年の習近平時代の所産であることが理解できる。中国を「10年前はまだましだった」と再確認するには程よい一冊かと思う。2020/12/17

パトラッシュ

17
中国は政治軍事経済とも対外強硬路線の大国主義国家としか見えないが、著者はジャーナリストとして現場を歩き習近平の強面の背後に図体のでかい国ならではの脆弱さが潜む事実を明らかにする。共産党は膨張し腐敗した軍を制御しようと汚職摘発に必死で、一切の遠慮をかなぐり捨てて反対者を厳しく弾圧し、ハイテクを活用して文革時代をもしのぐ国民監視システムを作り上げハリネズミのように全身を固めている。さもなくば外からの攻撃か内側の反乱で国が崩壊しかねないと深刻な危機感を抱いているのだ。潜入してこそ調べ上げた上質の報道といえよう。2019/10/23

DEE

13
一般人の生活の中のタブーに踏み込んだルポかと思って読み始めたが、予想に反してだいたいが軍部などの大きな組織についての内容だった。 ひたすら力で押さえつけるやり方は、急成長する人口や技術力を前にいつまで通用するだろう。 著者は朝日新聞の記者。自分はそれほど気にならなかったけど、社の思想が気になる人にはオススメしない。2019/12/07

belalugosi6997

11
#峯村砲 のLINE個人情報漏洩で一躍時の人の著書、その( #峯村砲 )数日前にラジオで彼を知って読みたいと思った書籍。ところが一部(序章と終章)を除き、まるで新聞記事を読んでいるようで心に残らない。まるで博物館で資料を読んでいる淡々と記されている。「この人にはノンフィクションやドキュメンタリーは無理なのかな?」いやいやご心配なく。序章と終章は恐らく書籍のため加筆(優文です)、他は新聞掲載。これなら納得。日清戦争で大国清はなぜ負けたのか?中国に死角あり。日本は防衛費予算をかけなすぎ、危機相応の予算と待遇を2021/04/04

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