出版社内容情報
司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの世界を、最後の担当編集者だった村井重俊記者が歩き、作品を深く掘り下げる。司馬が「街道をゆく」に寄せた、「街道」の原点といえる文章もとりあげる。作品世界を撮り続けている小林修氏の写真をオールカラーで満載。ムックに掲載する「街道」は、「北のまほろば」「阿波紀行」「佐渡のみち」「西土佐・南伊予のみち」「肥前の諸街道」など。司馬が歩いた島々をとりあげる「司馬遼太郎の島々」の特集や「菜の花忌」の詳録も。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はちこう
16
先日全巻を読み終えた「街道を~」シリーズを思い出しながら読ませていただいた。写真が豊富に掲載されているところが良い。更には須田画伯の挿絵がカラーで紹介されているところも良い。また、取材当時のさまざまなエピソードのその後が書かれていたりする。なかでも「北のまほろば」の最後で紹介されていた詩の作者や家族のその後と、現地の人達の反響のくだりでは涙腺が緩んだ。没後30年近く経つのに、今も司馬文学を慕う人が多くいるからこそ発刊できる企画本だと思う。他のムック本も読んでみたくなった。2025/04/28
バーニング
3
阿波の話がめちゃくちゃ面白い。そうか、司馬さんって四国を全て書いた作家なんだ、とこれ読んでて気づいた(かつての淡路島は阿波に属していたため)。2025/04/26
Go Extreme
1
『街道をゆく』は司馬さんが何度も「やめよう」とした 「僕の書いたもので最後に残るのは『街道』かも」 夫人は『街道』を一種の小説と捉えていた 『夏草の賦』と阿波の関わり 「踊る阿呆に見る阿呆、僕は書く撮る阿呆」 江戸初期のテグスという釣り糸 屋根が船になる珍しい家 室町将軍のもとで権勢を振るった細川頼之 松浦隆信(道可)の画像 水軍を率いた松浦党 子規と真之の友情、『坂の上の雲』執筆動機 佐渡独特の「舞い倒れ」 神功皇后と朝鮮通信使 「北のまほろば」というタイトル 太宰治、志賀直哉と青森2025/04/15
Ayumi Shimojoh
0
写真がすごく迫力あって、ストーリーがあって。街道シリーズ、読んでない巻の方が多いから、読みたくなった。北のまほろば、とか、アイルランド紀行、とか北の厳しそうな地域。2024/12/31